地下室
館に踏み入れた二人はもう一度館を探索する。
気が少し遠のいていたヒロヤはもう一度散策をするとかなり新鮮味がある。
二人で探しているかもしれないが。
そして、見たことの無い場所に扉があった。
その場所とは会談の裏だった。
行けるとすら思っていなかった場所にあって事に驚きだ。
裏へ行くには階段がある部屋の隣の部屋の上の階に行きその部屋のクローゼットの中に入る。
そして、クローゼットの扉を閉めると底が抜けるのだ。
すると、隣の部屋と階段の隙間に下りれるのだった。
まさか部屋と階段に隙間があるとは思っていなかった。
単なる部厚い壁だと思ってしまうのが普通の人間だろう。
まぁ今はそんな事はどうでもいい。
「行こうか。」
「そうね、きっとこの部屋の先にユキちゃんがいる。助けなくちゃね。」
二人は決意を決め扉を開ける。
だがそこには階段が広がっているだけで特になのもなかった。
「まだ先だったね。」
「そうね、でもこの先は気を引き締めておくことが大丈夫だと思うわ。」
「そうだな。」
だんだんと二人の口数が階段を下るにつれ減っていく。
かなりの戦闘を積んでいるカナエですらピリピリとしている。
数分間階段を下り続けまた扉がある。
そして、二人は何も話さず目だけで話すとゆっくりと扉を開ける。
すると悲惨なものが目の前に居座っていた。




