表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
経営始めました異世界で  作者: 隠月
目覚めの為に
71/299

カナエ・・・

ヒロヤはすることがなくトボトボと歩き回る。


黒フードたちを見つけてお金を渡せばいいのだろうがどこにもいない。


一旦一応全ての部屋を開けたのだが誰もいない。


いた痕跡もなくどうしようにもないのだ。


カナエが来ることも待っているのだが館の玄関が開く音はなっていない。


「どうしたものか。」


何も考えが思いつかずウロウロと歩く。


その後ろをゴーレムがついて歩くのだが特に何も思いない。


ほぼ無心の状態だ。


もっと探索すれば何か見つかるのかもしれないが今は探す気になれない。


その理由はいたって単純だ。


玄関に置いていたもう片方の製造物が消えていたのだ。


まさか、誰かに取られるとは思っていなかった。


「大丈夫なのか。」


頭を悩ませヒロヤはうな垂れる。


そして、することもなく一度館から出る。


すると、外の景色は真っ暗になっており満月が高く昇っている。


そして、することが無くなってしまい玄関前に座り込んだ。


「マスター、ダイジョウブデスカ。」


「気にしないでくれ。すぐに立ち直れるから。」


気が張り詰めすぎていたヒロヤは目がゆっくりと閉じようとしてくる。


「っく。寝ちゃダメだ。」


頭を振り目を覚まさせる。


ヒロヤは立ち上がり伸びをする。


そして、迷宮森の最深部へ向けてある魔法を打ち込む。


すると、少しの光が漏れる。


「あ、ありがとう。」


カナエがボロボロになりながら出てきた。


「どういたしまして。」


ヒロヤが微笑みながら手をさし伸ばす。


「どうして分かったの。」


「分かるに決まっているだろう。その指輪をつけてるんだからな。」


「そうね。そんな効果もあったわね。」


カナエが優しくヒロヤに微笑みかける。


「早速で悪いんだけど。ユキを助けに行くぞ。」


「分かってるわよ。」


二人は館の玄関に手をあて扉を開け入っていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ