女神の代償
錬とガルディナは作戦を決めるとある部屋で話していた。
「まさか錬がこの世界の女神に代償を払わされているなんてな。」
「仕方がなかっただろ。緊急時だったからしょうがなかったんだ。」
「でも、錬らしくない解決法だな。」
「リアには迷惑を二度もかけたくなかった。それに、こんなにも早くこうなるとは思っていなかったから。」
錬がうつむき唇をかみしめる。
すると扉の方から音がする。
「おい、錬。」
「あぁ」
ゆっくりと錬が扉を開くと何もいなかった。
ガルディナにも目線でそう伝えるとすぐに頷いた。
「聞き間違いか。」
二人は黒のフードかと焦ったが何もいない廊下を見て安心する。
隙間風か何かだと言い聞かせ二人はもう一度部屋の中に戻る。
「そういえば、どうしてお嬢ちゃんに迷惑をかけたがらないんだ。何度も迷惑をかけたのに。」
「そういう事じゃない。女神関連だ。」
「なるほど、何をしたんだ。」
「異常な精神への負担により目覚めなくなった。」
錬があた悲しみにあふれた顔をする。
ガルディナは悪いと思いつつもさらに聞く。
「それはどうして。その結果どうなったんだ。」
「まず一つ目の代償として女神が乗り移るための器を作る。そのために、時を見てフィーネが眠らせた。」
「どうして。」
「飽きたんだとさ、女神の職が。そして僕を助けるときの代償として使ったのさ。」
錬は自分の無力さを感じさせられ下を向き自然に手に力がこもる。
すると、目に時計がはいり決めていた時間になっていることに気づく。
「そうか、すまなかったな錬。辛いことを聞いてしまって。」
「いいよ、いつか言わなければならなかっただろうしね。じゃあ行こうか。」
錬が首からつるしている懐中時計を指さす。
ガルディナも計画を実行する時間だという事に気づき気を引き締める。
そして二人はこれから命を懸けた異常なほど狂った作戦を実行しようとまず玄関に向かう。




