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経営始めました異世界で  作者: 隠月
目覚めの為に
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昼への準備完了

買い物が終わり錬とユキは荷物を分けながら歩く。


ユキには軽く簡単に持てるものを持ってもらっている。


「今日から始める事を壁紙で報告したけどお客さん来てくれるかな。」


ユキはやはり心配なのだろう。


人間大体の人が新たなことに挑戦することは難しいし怖いのは確かだ。


その事に付き合ってもらっている錬としてはしっかりと安心させられるようにしたいものだ。


「大丈夫だよ。家族がいる冒険者もいるし興味を持った人の心をしっかりと掴めていけば大丈夫だろう。」


「そうかな、頑張っていけば大丈夫だよね。」


「うん。頑張っていけば安定していくよ。」


ユキにハッキリと言うのだが心の中ではオロオロとしていた。


相手には落ち着かせれるようになったのだがやはり自分の心まではそう簡単に強くはなれない。


えせ我慢が出来るだけだ。


「本当に残り一品はそれでよかったのか。」


「うん、パンケーキが良かったんだ。」


少し悲しそうに遠くを見つめる目をしている。


錬はすぐに勘づくき何も触れない。


決めるときは意気揚々としていたので好きなだけだと思っていたのに。


きっとお母さんがよく作ってくれたのだろう。


ユキはヒロヤやおじいさんの事に触れるがお母さんの話はしたことがない。


多分だが不慮の事故にあってもう亡くなってしまったのかもしれない。


そんな事を思い錬の心が暗くなりつつあるところで店に着いた。


「早く準備しよ。」


「お、おう、そうだな。」


錬は気をそらすように集中し準備をする。


この世界に来て多くに人を失ったが唐突に言われると驚きがでかい。


言われたわけではないのだが錬はそう思ってしまう。


やはりこの世界に少し慣れてしまったからだろうか。


そして、今日は五十食分作ると決めていたので早々と作る。


パンケーキのみ食べ終わりそうになってから作るので素だけは作っておく。


準備は終了し残り三十分前になり数人が中をちょろちょろと見ている。


気にしていない振りをしているが数人でも来てくれて嬉しい。


二十五組分しか用意していないのでそれ以上来たら無理なのだがそれはそれで興味が注がれていいだろう。

鼻を伸ばしながら錬は胸を張って店の扉を開け開店する。

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