所得税
フェリアで働き始めて今日が初めての月末である。
もうすぐで一か月分の収入が分かる。
人件費はかなり高いが一人分。
食糧費もかなり取られたがその分は儲けただろう。
後は誰にも聞いていないが所得税だ。
どのくらいの儲けでどのくらい取られるのか怖くて聞けなかった。
必死に働き続ければどうにかなると思いこませていたのだ。
その分多くのお客さんが来てくれたのだが。
日本みたくこの面に当たっては不便なこの世界は自分で持っていかなければならい。
だがきっちりと儲けたお金は把握しているのが怖いところだ。
錬はユキにこっそり聞いてみる事にした。
「ユキ、この街の所得税ってどのくらい。」
「払ったことないから分からない。」
「え、」
錬は耳を疑った。
どういうことだ。
「どうして払ってないの。」
「お父さんたちが治癒の方のお店から両方払ってくれるから。」
「一つ聞いていいか。」
「何でもどうぞ。」
「もしかしてだけど、ユキの家相当お金持ち。」
「分かんないけど多分。」
ユキは悩みながらもすぐに答えを出してきた。
それはそうだろう。
もしお金持ちでもなければ、中学生に店を一つあげるはずがない。
錬は少し悲しみを受けながら膝をつく。
そう言えば自分たちが出さなければ黒字か赤字か計算できないのではないか。
早速計算をするために一度払う金額を聞きに行くことにした。
「あまり多くのパーセンテージじゃありませんように。」
そう願いながら錬は役所の受付で聞いてみた。
奥に一度引き下がってしまったので調べている間座って待つ。
数十分待っていて二人は寝てしまっていた。
そうすると叩き起こされパーセンテージを教えられた。
なんと一割もあった。
錬は悔やんだ。
もし、一万リオ少なければと思ってしまった。
錬は肩を落としながらフェリアに戻った。




