ユキの店の名前
ユキの店で働くことが決まり錬はすぐに宿に戻りガルディナに話をする。
ガルディナは錬がそうしたいなら頑張れと励ましてくれた。
表情は硬かったもののガルディナもリアが起きる可能性が出てきたことに嬉しさがこみあげてきていた。
なぜなら、起きたリアに稽古をつけてもらいたいからだ。
女なのにも関わらず明らかに自分よりもつわものだという事は十分に理解している。
だからこそ稽古をつけけてもらいたい。
そうすればあまり役に立てていない自分も錬たちの役に立てると思っている。
そんな願望を立てながらガルディナと錬は眠りにつく。
次に日に錬は早めに起きユキの酒場に向かう。
きっと今日の仕入れをしているはずだ。
久しぶりに頼られたことに喜びを感じつつ速足で向かう。
数分後完全にしまっているユキの店の前で錬はたたずんでいる。
「どうしてしまってんだよ。」
周りに錬の声が響き渡る。
玄関で開くのを待つこと一時間やっと店の扉が開く。
「おはよう。早いね。」
ユキはパジャマ姿のような凄くラフな格好で出てきた。
「おい、まさかパジャマじゃないよな。」
「え、パジャマだけど。」
「早く着替えてきて。」
錬は頭を抱えながらユキを見る。
まさか起きていないとは思わなかった。
錬は戸締りをして酒場に必要なもの買いに行ってくれていると懇願していた。
でも分かり切った結果になっていて悲しみが隠せなかった。
それに錬が考えていた作戦は当分先になりそうだ。
そう言えば店の名前を知らなかったと思い上を見上げる。
そこのには、
【フェリアへようこそ】
と書かれており店がフェリアだという事が分かった。
そんな事を思いながらユキが着替えてくるのを待つ。
数分後にユキは私服に着替え出てきた。
「で、なにするの。」
「仕入れの予行準備だよ。」
「うちの酒場あんまり来ないから週一くらいでいいんだけど。」
「そんなんだから黒字にならないんだよ。」
錬は抗議しながらどこに仕入れの出来る場所があるのか聞きつつユキと歩く。




