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経営始めました異世界で  作者: 隠月
まずはダンジョンで経営始めます
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アンチ武器の正体

二人が宝玉集めを始めてから三日が経った。



だが、リアは目覚めることはなく眠り続けている。


なぜだかわからず錬は頭を抱えている。


しかしその状態と裏腹に宝玉はガルディナがモンスターを狩、錬は交渉で受け取り遂に十一個集まった。


さらに十一個は二日で集まったのだが一向に残り一個が出てこない。


この調子ならすぐに集まると調子づけていたのにも関わらず丸一日出てこずかなりうんざりしていた。


「今日も行くぞ。」


「あぁ、分かった。今日こそ見つけような。」


「その言葉はお互い様だろ。」


「まぁそうなんだがな。」


そんな事を話しながら二人は今日もダンジョンの下層部に向かう。




誰も宝玉の事を気にすることもなくアイテムを買っていく。


だが錬にとっては一刻も早く治癒術がたけている場所に行きたいのだがこのままでは行けない。


宝玉を一つも持っていなければすぐにでも行くのだが四つも持っていれば行きづらい感がある。


誰かに譲ってしまうとそいつが公平になくなってしまうので渡すことも出来ず攻略するしかなくなったのだ。


早くアイテムを買う時に宝玉に触れ誰かが持っていると言って欲しいだが誰も言わない。


そのことが錬に焦りを与える。


「クソ、誰でもいいから早く名乗り出てくれよ。」


「そうか、じゃあこれをやるよ。」


顔を上げるとそこには三屋が銀の宝玉を持っており差し出して来る。


「どうして。」


「俺はもうこんなところ飽きた。さらにあいつに意識が戻ればまた面白い勝負が出来るかもしれないからな。」


そんな事を言いつつ銀の宝玉を置いてまたどこかに行ってしまう。


錬は一応感謝をしガルディナが帰って来るのを待った。




数時間たったころ宝玉を錬に託した冒険者とガルディナが祭壇の前にいた。


「じゃあはめるぞ。」


そう言うと錬は穴に全ての宝玉をはめる。


そうすると祭壇の真ん中に亀裂が入り奥に一個の卵が置いてあった。


「は、武器じゃないじゃないか。」


錬が代表しそう発言するとみんなも共感の声を上げる。


錬はそう言いつつも卵に触れると卵が光り輝く。


そして一匹の虎が現れる。


【ガルルル・・・・】


そう吠えると錬に顔をこすりつけ甘える。


「え、俺。」


虎は錬になつき離れようとしない。


錬も嫌がることはせず集まってみんなですぐにボスのもとに向かって歩き出す。


ガルディナにアンチ武器を渡す予定だったが渡せなくなり謝ると優しくすぐに許してくれた。

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