蒼のオーラ
愛剣を振り上げたリアは三屋の靄がかった刀に振りかざした。
刀は簡単に消えてしまった。
リアは愛剣で切ったわけではなかった。
錬には見ればわかった。
リアは今意識が途切れている。
目から光が失われていたからだ。
「三屋真也、あなたは手を出しては行けない所まで手を出した。私はもう大切な人を失いたくない、お母さんも、お父さんも。他の皆も。」
リアはフラフラと歩きながら三屋に近づく。
近づきにつれリアの周りに蒼いオーラが放たれていく。
「ハハハハ、お前もか、ハハハハ。」
三屋には分かったのかリアの状況を見て嬉しそうにしている。
まるで同類を見つけたかの如く。
リアはそれに対して何も答えずドンドン近づいて行く。
錬は何か危機を感じ目の前にいるリアに向かって走り出す。
それと同時にリアが愛剣に蒼のオーラを纏わせ三屋に向かって振り下ろす。
それに対して三屋は黒いオーラで出来た刀を抜刀した。
残り一メートル近くにもかかわらず錬は離れることにした。
戦闘になってしまえば錬自身何も出来ない。
リアは三屋の首元に向かって振り下ろす。
刀からはありえないことが起こる。
盾の様な形に広がり剣が当たった瞬間飲み込む。
そして、剣をリアから奪い取る。
「やはり、まだ扱いきれてないな。面白くない、うまく使えるようになってからまた来い。」
奪った剣をリアのもとに放り投げ親の仇のように襲ってきていた錬を無視しどこかに行ってしまった。
「リア大丈夫か。」
すぐに駆け寄る錬はリアの肩をゆする。
だが、返事が返ってこず錬は焦る。
「おい、どうしたんだよ。」
リアの前に行き顔を確認すると目を閉じており意識が飛んでいた。
「起きろよ、おい。起きろよ。」
焦って肩をゆすり続けるがリアは起きない。
錬は絶句して黙ってしまう。
その瞬間、リアの口から吐息が聞こえてくる。
「良かった、寝てるだけか。」
錬は安堵し力が抜ける。
そして、錬はリアを担ぎどこにあるか分からない安全地帯に向けて歩き出す。
錬は適当に歩き続け屋台の場所にたどり着けた。
錬自身は分かっていないが自分のステータスの異常なほどの運の力だったりもするのだった。
程よく帰ってきたガルディナとメリアの力を借り宿屋まで四人は帰った。
錬はすぐにリアが目覚めることを願い宿屋のベットに寝かした。




