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経営始めました異世界で  作者: 隠月
始まり
3/299

初日(前編)

僕は、気づくとボロボロの布を巻いただけの格好で街らしき場所で寝ていた。


近くに噴水がありかなり寒い。


さらに周りはかなり薄暗い。


はぁ、転移したけどどんな能力を貰ったか見ていないし分からないからどうしたものか。


錬が、悩んでいると頭の中から声が聞こえる。


『竜胆錬、起きましたね。あなたは今、メイナスと言う街にいるわ。』


「僕は、この街で何をすればいいんですか。」


錬は、どのように話していい分からず声に出して話す。


『別に声に出さなくてもいいのよ。思い浮かべるとその思った通りにこっちに伝わるわ。』


(そうだったのか。)


錬が、そう思い浮かべるとフィーネからも『そうよ。』と返って来る。


周りを見渡すと寝ていた男がいきなり何もないところに話しかけているのを見て散歩していたご老人が距離を空けているのが視界に入る。


ご老人に微笑みかけるがそそくさと歩き去る。


フィーネに意識を戻す。


(僕は何をすればいいんだ。)


『好きなことをすればいいわよ。』


錬は疑問で頭の中が埋まる。


(僕を支配するんじゃなかったのか。)


『しているわよ。普通の人間は神と話せないでしょう。』


フィーネが微笑みかけているのが分かる。


錬は布が落ちないようにしっかりと持ちながらトボトボと街を歩きだした。


(見慣れない街だな。)


錬が、フィーネに話しかけたつもりだったが返ってこない。


だが一つの紙が浮かびあがる。


『仕事があるので相手にできる時間が限られています。』


ふざけるなと思いながら錬は、日本では見なかったヨーロッパ風の街並みを眺めながら歩く。


かなり時間が経ったように用に感じたがまだ店が開かれない。


ショーウィンドーにあったパンがとても美味しそうに眺めてしまう。


開いていないならしょうがないと割り切り錬は、歩き出す。


そして、まだ薄暗さが残る街を歩いているとお腹が鳴る。


はぁ、お腹すいたな。限界近い気がする。


あまりの空腹に近くにあった石壁にもたれこむ。


すると図られたのかと思うほど同時に水が降ってくる。


「すいません。大丈夫ですか。」


自分の上の方から女性の声が聞こえるが見慣れない街に疲れてしまったのか意識が遠のいて行く。

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