集客
錬が考え出してから早く一時間は経った頃、顔をやっと上げた。
「かなり長い間考えていましたが思い付きました。」
「はい、いいことを思い付きましたよ。」
キュウカの質問に錬はニヤリと微笑み返した。
キュウカは少し首を傾げた。
錬はキュウカにお礼をいい、二人はそこで別れた。
錬は速歩きである場所へ向かった。
そして、吟味をしてあるものを借りるとすぐにフリマ会場にある事務室へ向かった。
かなりの量があり腕が疲れたが錬は借りたものの区分を始めた。
数分後区分を終え錬は一つの分けた物を持ち運びだした。
錬はフリマの会場に唯一あるステージへと上がる。
その光景を眺める人もいたがその場で立ち止まると人はあまりいなかった。
だが、錬が大声で叫ぶ。
「ではこれから、実践販売を開始いたします。」
よく分からないのかかなりの人が立ち止まり、興味津々に錬を眺めていた。
「では、こちらの商品は深紅の懐中電灯、効果は火の魔法が少し長く燃えるとなっています。」
錬がそういうと火の魔法を放った。
的に命中し炎がメラメラと燃えていた。
それを見て観客は声を出して喜んでいるものや、頷きながら感心しているものもいた。
「では欲しい方はいませんか。五百リオからで。」
そう言う数人が値段を言い合い購入者が決まった。
「ではこちらの商品を貸してくださったあのお爺さんと購入者の青年に拍手を。」
錬はあらかじめ借りた人間を呼んでおり順調に物事が進んでいった。
そのおかげでかなりの人を集客出来たと感じていた。




