正体
男は声色から姿まで完璧に変わっている。
男は女性の姿になっていた。
「すいませんでした。ケフィナリアさんをとらえてあなたを試して。でも安心してくださいケフィナリアさんは無事ですので。」
女はにこりと微笑みながら錬に話しかける。
「ならよかったよ。どうして、三屋の事に付き添って歩いていたんだ。」
そう、この女は三屋の後ろにいた女の一人だ。
「簡単ですよ。あの人が路頭に迷っておかしくなっていたところを助けたんですよ。そうしたら、さらにおかしくなってしまってでも暴走しすぎないようにしてるんですよ。」
「え。宝玉を呪っておかしくさせる事は大丈夫なのか。」
「当たり前じゃないですか。あんなにも弱い力じゃ私達には到底及びませんよ。」
ふわふわとした印象を得ていたがその女は薄い目の奥から凄い圧を感じる。
「そうですか。ハハハ。」
何とか和ませようとしたが空笑いになてしまった。
「どうしてこんな事をしたんですか。」
「フフフ、メアリヤさんのためですよ。今は亡きね。」
「やっぱり、メアリヤさんは・・・・・・」
錬は下を向き押し黙ってしまった。
その時突然二人組の男と少女か走ってきた。
「錬、やばい。」
「錬兄ちゃん、逃げて。」
少し遅れて体が少し黒くなっている巨大な四足歩行のモンスターが現れた。
「はぁ、真也さん、めんどくさいことをしてくれましたね。」
女は走って来るモンスターにゆらりと近づき人差し指でモンスターに触る。
【ブシャ】
「え。何が起きたんだ。」
モンスターが一瞬にして肉片に変わってしまったことに錬達三人は言葉が出なかった。
ニコリと笑いながら女が錬たちのもとに帰って来る。
「すいませんでした。うちの真也がおふざけをしてしまって。」
「い、いえ。」
ガルディナは顔を引きつらせながら受け答えをする。
ガルディナは圧倒的な力におびえていた。
「お姉ちゃん、強いね。」
メリアはニコニコと抱き着く。
ごにょりと何かを耳元に囁いたのか女が目を見開く。
「分かりました。メリアさんすぐに行わせてもらいますね。」
女は走り出しどこかに立ち去って行った。
「メリア何をしたんだ。」
「お母さんに言われていたことを言っただけだよ。」
フフフと微笑みながら楽しそうにしている。
「じゃあ、あの女の人が戻って来るのを待っていようか。」
三人は女を待ちながら商売の続きを始めた。




