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経営始めました異世界で  作者: 隠月
まずはダンジョンで経営始めます
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見てしまったもの

屋台の上に商品として載せていたものは残り数個と言う状況になり、かなりの冒険者が上に向かって歩き出した頃、三人は集まり宿屋に戻るための準備を整える。


商品に出していないがリアが途中から一人でアイテムドロップを集めてきてくれたので、明日もしっかり商売ができる状態になっている。


錬がマップを開き歩き出そうとすると、


「お前らまだいたのか。」


ガルディナがボロボロになりながら歩いてきた。


傷はほとんどないのだがまるでホコリを被ったような汚さだ。


「お前ら、送ってやるぜ。あと、面白いものを見つけたから教えてやるよ。」


「本当に、ありがとうございます。」


すぐさまリアが頭を下げる。


「いやいや」


とすぐに手を振り否定するも顔が少しにやけているのを見ると嫌悪感を覚える。


錬はやはり苦手だと思うのだった。


「早く、上まで案内してくれ。」


投げやりに錬はガルディナに言う。


「怒るなよ、分かったからさ。」


四人は上への道に向かって歩き出す。



「で、何を見つけたんだ。」


まだ、投げやりに錬は言う。


「あぁ、祭壇を見つけたんだ。」


「それに何かあったのか。」


「特にすごいものは無かったんだけど丸い何かをはめる穴が十二個あったんだ。」


「錬兄ちゃん、ちょれって、お姉ちゃんが、うぐ・・・」


「メリア、何もなかったよな。そうだろ、リア」


錬は焦りメリアの口を手で覆い、目線でリアに訴える。


「そうだね、何も知らないよ。」


リアもしっかりの理解し誤魔化そうとする。


「そうか、知らないのか。お前とか情報も集めてそうだから知ってると思ったんだけどな。」


ガルディナは残念そうにうな垂れる。


その後も、色々と話しながら歩いたが錬としては利益になる情報はなく適当に返事をしていた。


唯一思ったことは情報の売買を始めるのもいいなと思ったくらいだった。



ダンジョンから出て荷物を宿屋において近くの木々を拾う。


光陽石の元になる物を作るために燃えるものを集めている。


リアに頼んで木を伐り落し丸太を集めてもらっていることに申し訳なさを感じつつ夜の森を歩く。


そこに、今日ダンジョンで見かけた黒髪の青年を見つけた。


声をかけようと近寄ろうとするが青年の手の中には三つの宝玉を持っていた。


蒼、紅、翠の宝玉を眺めてニヤついている。


「これでもう少しだ。」


手から宝玉を落とし、その上に何か唱え髪の毛から黒い液体の様なものを滴らせる。


宝玉は色を失い漆黒の宝玉に変わる。


それを見てしまった錬はすぐさま走り出した。


青年は音に気づきこちらに走り出した。

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