経営の為に
錬たちは寝直し起きると時刻は昼頃だった。
ジェグも寝ており錬たちも何も思わなかった。
流石に起きていたら気まずくなっていただろう。
「起きて下さい。」
錬がジェグの肩を揺らす。
ジェグは目をこすりゆっくりと目を開け目覚めた。
「あぁ~、すいません。寝すぎましたな。」
「気にしないでください。」
「ところでこれから何をするんですかな。」
「働きます。」
錬はジェグに即答した。
ジェグは意外だと思ったのか目を見開いていた。
「デュマリオの所に行かないんですかな。」
「まずはあの店の経営を立て直します。」
「え、それは時間が掛かりすぎるのでは。」
「もちろん承知の上です。さらに、経営が向上すればデュマリオさんも対等に話せるかもしれない。」
「そうですな。」
「では、明日からの計画を話し合いましょう。」
そう言って錬は皆に意見を問う。
錬たちは昼食を食べながら話し合う。
意見は色々と出るがなかなかまとまらず時刻は夕方に差し掛かろうとしていた。
「なかなか、纏まらないなぁ。」
錬は腕を伸ばし固まっていた体を動かす。
「理想としてはいいと思うんですけどね。」
主に錬とキュラが頭を抱えていた。
キュラはリェルから押し付けられて大変そうにしていた。
「どうする。」
錬は皆に問いかけるが皆は疲れていて何も答えない。
全員が下を見て眠たそうにしている。
流石に何時間も意見を出し続けていたのだがら当たり前と言えば当たり前なのかもしれないが。
「晩御飯食べに行こうぜ。」
錬がそう意見を出すと皆は顔を上げ立ち上がる。
「何食いに行くんだ。」
「まぁ、皆で決めようぜ。」
そう言って無理やり錬は全員を外に連れ出した。