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経営始めました異世界で  作者: 隠月
まずはダンジョンで経営始めます
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二人の成果

名前を聞かなかった事と能力の選び間違いを悔やんでいる。


悔やんでも何も変わらないと分かりつつ錬は、ありもしないことを妄想する。


一度さばききったのでお客の足も少なくなり、ちょくちょく来る冒険者をさばく。


「ありがとうございました。」


安全地帯にとどまっている冒険者はめぼしいものを手に入れ、ほとんどが安全地帯から出て行っている。


アイテムはもう七割は売れており、もう一度冒険者が帰ってきたら全て売れるだろうと予測している。


そんなことも考えながら次に備え待機しつつも休憩をする。


「ただいま。」


「錬兄ちゃん、アイテム売れたの。」


「お帰り、アイテムはほとんど売れたよ。」


少し疲れを感じさせるような見た目をしながら二人は帰って来る。


リアは美しくひかる蒼の武具が少し濁った色をしていた。


メリアは錬がメアリヤに教わったアイテム合成を駆使して作った、ドロップアイテムのみの武具は一見おんぼろに見えるがかなりの防御力を誇ってくれている。


それを示すかの如くメリアはほぼ無傷だ。


まぁ、武具はほぼ壊滅的状況だ。


武具の下の服がチラチラと見え隠れする。


「メリア、武具を直すから武具を脱いでドロップアイテムを僕に渡してくれ。」


「うん、分かった。」


メリアが防具を外している時にリアは錬の肩を叩く。


「ねえ、錬これ見て。」


リアは懐から漆黒の宝玉を出す。


「偶々倒したモンスターが持ってた。ドロップアイテムとかじゃなくて首元に装着していたみたいな感じ。」


「それはかなり面白い話だな。まぁ、何かも分からないから一応僕が屋台の中で保管しとくよ。」


リアから預かった漆黒の宝玉を屋台の奥にしまい代わりに水とパンとひき肉を渡す。


「ありがとう。」


リアは静かに食べ始める。


「錬兄ちゃん、どうぞ。」


武具とその修復に使えそうなものを無作為に取り錬成する。


武具は光だしアイテムと重なり合い綺麗に修復されていく。


「はい、どうぞ」


「ありがとう、錬兄ちゃん。」


ニコニコと笑いながらリアに渡した食料を一緒に食べだした。


その光景を微笑ましく見ていると、何も見つからなかったのか残念そうな表情を浮かべた冒険者が戻ってくる。


(さぁ、もう踏ん張りするかな。)


錬は、やる気を無理やり出しながら商売を再開する。

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