寺の解決方法
錬は子供たちが全員少年のもとに行ったのを確認すると三屋のもとに駆けよる。
自分で寝かしたのだが一応安否を確認した。
「おい。」
肩を叩き反応を見る。
いい夢でも見ているのかスヤスヤと寝ていた。
錬は安心しその場から離れる。
そして、魔法陣のある場所に向かう。
「なぁ」
錬はずっと後ろにいた女に話しかける。
「は~い、何ですか~」
のびのびとした声が返って来る。
錬自身あまり頼りたくないのだが仕方がない。
「お前ずっとここにいたんだろ。」
「そうですね~ずっといましたよ~」
「この魔法陣が出来た理由は知らないのか。」
「知りませんね~私がいた時からずっとあったので~」
「その時この寺は。」
「私が来た時に一緒にこの寺も出来上がりましたよ。」
「なるほど。」
錬はそう言い何かを考えだす。
その間に気絶していた少年が目を覚ます。
そして、その少年は薄っすらと戻りつつある意識で周りを確認する。
周りに友達がいることに安心したのか、こわばって上がっていた肩に力が抜ける。
少年は周りの友達に心配される声に少し対応した後、錬のもとにやってきた。
「さっきはありがとうございました。」
深々と頭を下げてくる少年がいるのだが、真剣に考えすぎているため錬は気づかなかった。
だが、後ろにいた女が対応する。
「今ね~このお兄さんは真剣に考えているの~だからゴメンね~」
そう言って対応する女に子供も何かを察して頷く。
「皆に帰るように言ってもらえないかな~」
「うん、分かったよ。」
少年はあんなにも危険なことがあったためすぐに頷き、子供たちの所に行き皆に帰ることを提案した。
少年の姿を見た子供たちは少し渋ったのだがすぐに賛成し帰宅路に着いた。
その頃錬は何か考えが纏まってきたのか笑みがこぼれる。