謝罪
錬はかなり遅くなってしまったためペンションに走って向かった。
「す、すいませんでした。」
錬がペンションに入ると同時に頭を下げて謝罪を述べた。
玄関には誰もいなかったのだがとにかく言っておいた。
すると、キュラがリビングから出てきた。
「おかえりなさい。」
「皆は怒ってますか。」
「約一名だけですね。」
優しく微笑んでくれるのだが錬は肩を落とした。
今日の事は無理やりリアに了承をとったので、リアが起こっているのは目に見える。
「怒っているのはリアですね。」
「まぁ、そうですね・・・」
キュラは苦笑いをする。
「謝ってきます。」
「そうしてあげるといいと思いますよ。」
「そうしてきます。」
錬はダイニングに向かう。
リアは丁度夕ご飯を食べ終わり、食器を片付けていた。
「おかえり。」
「ただいま。」
そう言って、リアはダイニングから出て行こうとする。
「ちょっと待ってくれ。」
「なに。」
「無理言って話聞きに行ってゴメン。」
「そうして、あんなに毛嫌いしていた人の話を聞こうとしていたの。」
「もしかしたら、話を聞けば何かが変わると思って。」
「で、何か変わったの。」
リアが腕を組み錬に尋ねる。
「あったよ。今度から僕たちの方法を少しでも実践してくれることになったんだ。」
「そう、そりゃよかったよ。」
そう言って、リアはダイニングから出て行ってしまった。
「許してくれてよかった。」
錬はそう思い食卓に乗ってあった夕食を食べだした。