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気になるジェグ
「今さらどうしたんですか。」
リアが噛みつくようにジェグに言い放った。
「ここはわしの店だ。ほっとけ。」
そう言い放って店の奥に行ってしまった。
「リアいきなり噛みつかなくても。」
「そう言ったって・・・」
リアは申し訳なさそうにしている。
「まぁ、事実だしそんなに落ち込まなくてもいいよ。」
「うん・・・・・・・・」
錬とリアは店の商品を並べていると、外の掃除をしていたフィーネがやってきた。
「終わったよ。」
「ありがとう。」
準備を整え店をオープンさせた。
錬たちが来た時とは違い数人は来てくれている。
多いとは言えないが少しはましになっただろう。
錬がそんな事を考えているとジェグがのぞいているのを分かった。
視線を少し感じているが無視をする。
「ねぇ、錬気づいてる。」
「もちろん。」
そんな事を小声で言っていると、相手も察したのかスッと奥に戻っていった。