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経営始めました異世界で  作者: 隠月
新たなる働き口
155/299

労わり

三人は店を閉じペンションへと帰ることにした。


時刻はまだ夕方だが冒険者たちが買いに来るとは思い難い。


街外れでもあるため仕方がないだろう。


「今日の夕食の当番メリアだったよな。一緒に行こうか。」


「大丈夫だよ、錬兄ちゃん。一人でも買い物くらいできるよ。」


そう言ってニコニコと笑っているのだが、錬にとっては心配だった。


(時刻も夕方のためもしかしたらがあるかもしれない。)


錬がそう思っているとメリアはやれやれといった風に首を振る。


「しょうがないなぁ~、錬兄ちゃんがそんなに心配だったら・・・」


メリアはそう言いながら服の袖をつかんだ。


「ガルディナさんに手伝ってもらうよ。」


そう言って、無理やりガルディナを連れて行き買い物をしに行ってしまった。


錬は呆気に取られ見ていたが、すぐに切り替えペンションに帰りだした。


(でも、まさかメリアに捨てられるとはなぁ~、まさかガルディナに気があるのか。)


そんな当て外れなことを思いながら錬は帰っていると、見覚えのある人達がいた。


「今日は遅かったんですね。」


「そうなんですよ、リアさんがいつも以上にやる気が出てしまって。」


「ヘヘヘ、そんなに褒めないでよ。」


「そんなに褒められていないと思うぞ。」


錬がリアにそう言うと、後ろでありえないほどボロボロになっている男が突っ立っていた。


「早く帰らせろ、死ぬ。」


三屋はそう言って早々と帰ってしまった。


「三屋大丈夫なんですか。」


「大丈夫でしょ。」


キュラは笑いながらそう言っているが本当かどうかは不明だ。


「リア、三屋は何をされていたんだ。」


こっそりとリアに小声で耳打ちをすると、


「討伐勝負をしていたんだよ。」


そう言ってニコニコと笑っているが錬には悪魔の微笑みに見えた。


(やる気にあふれていたリアと勝負か・・・・三屋お疲れ様。)


錬は心の中で手を合わせて三屋を労わっておいた。

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