フィーネとの決意
昨日錬は一度部屋から出て行って一時間くらいで自室に戻ってきた。
そこでフィーネが椅子に座って待っていた。
「どうしたんだ、フィーネ。」
「錬、気に病む必要は開いませんよ。」
「どうしたんだよ、少し前の話し方して。それにその話キュラから聞いただろう。」
錬がキュラを心の中で恨んでいると、
「良いや違いますよ、口調や表情で分かりますよ。」
「そうですか。」
「元と言え、私は女神。あなたの力になりましょう。それに、この世界に来る時に約束したでしょう。」
「そうですが・・・・」
錬がうつむき暗い表情をしている。
「分かっていますよ。この世界に来て色々な人に触れあなたは変わった、優柔不断だった頃のあなたはもうほとんどいないでしょう。」
フィーネの言葉に錬は顔を上げる。
自分でも分かっていたのだ、優柔不断だった自分も少しは成長してきていることに。
(だけど・・・・・自分にとって不都合なことが起きれば何も出来なくなってしまう事が恥ずかしかったのだ。)
錬は唇を強く噛み拳を握る。
「でも、今回は助けてあげますよ。頼ってください。」
フィーネは微笑みを錬に向ける。
「そうですね、今回は頼らせてください。」
錬は右手を差し出す。
フィーネも何をするのか察して右手を出す。
二人は手を握り笑った。
その後すぐに二人は自分のベットに入り寝てしまった。
錬は朝起きたベットの上で昨日の事を思い出していた。
そして、心が少しスッキリとした錬は頬を両手で軽くたたき気持ちを引き締める。
「よし」
錬は着替え今日一緒に行くメンバーを起こしに行った。