キュラへの相談結果
説明が伝わらない部分が多少なりともあったが何とかキュラには伝わった。
「以上です。」
「そうですか。う~ん。」
錬の説明を聞きキュラは悩んでしまった。
錬はもう何も言えることなく黙ってしまう。
数分が経ちキュラは口を開ける。
「錬さんは気にしなくてもいんじゃないですか。」
「でも、でもですよ。ジェグさんをあんな風にしてしまった可能性は十分に僕にあるじゃないですか。」
「そんなことたまたまですよ。」
「しかし・・・」
「そう気を落とさないでください。」
錬を慰めるが一向に悔やんだ顔から元に戻らない。
「また・・・考えておきます。」
そう言って錬は部屋から出て行ってしまった。
錬にとっては三つの事が重なり辛かったのだろう。
ジェグにあれだけ言ってそう原因の一つに自分が含まれてしまっているかもしれない事。
その結果でジェグとデュマリオが解散してしまったこと。
でも、ジェグの事が許せないでいる自分がいること。
その事で錬は全くと言っていい程、結論に向かう方法を見つけれないのだろう。
キュラはそう思いながら錬とフィーネの部屋から出て自室に向かうとする。
すると、目の前にはフィーネがいた。
「錬はどうだった。」
「そうですね、錬さんはかなり自分を追い込んでいるようでした。」
「そうですか。まぁ、少し任せてください。」
そう言ってフィーネは自室に入ていった。
「フィーネさんに何か出来るのかしら。」
そう首を傾げながら今度こそ本当に自室に帰ったのだった。