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創造神ヤハウェ
三人は扉を開けて店に入る。
「そう言えばこの店の名前は何か知ってます。」
「え、錬さんしっかりしてくださいよ。」
「そうだよ、錬。私でも知ってるよ。」
リアはニヤリと錬に向かって笑う。
「気が回ってなかったんだよ。」
「じゃあ私が教えてあげるよ。」
リアが店の名前を言おうとすると、おじいさんが出てきた。
「そんなに騒いでどうしたんですか。」
「あ、すいません。店の準備は何をすればいいですか。」
「それは大丈夫ですよ。」
そう言って、おじいさんは商品に触れる。
そして何かを唱えだした。
「創造神 ヤハウェよ わが身に宿れ 万象創造」
そう言うとおじいさんの姿が変わる。
おじいさんの見た目から青年くらいの見た目になり、後ろには光背があった。
「「ふぅ~」」
声が二重声になっている。
ボキボキと首を鳴らしている。
「お前は何だ。」
「「我か、我はヤハウェだ」」
「今から何をするつもりだ。」
錬が問うとヤハウェはニヤリと微笑んだ。
「「我は」」
「我は。何だ。」
「「この店の準備をしに来た」」
「は」
錬はあっけに取られてしまった。
明らかに戦うものの見た目をしているため錬は間違えたのだ。