何やってんだよ、ティオ
錬が朝食を食べ終わる頃、着替え終わったが未だ眠そうなリアがダイニングにやって来る。
後ろからすぐにキュラもやってきた。
「リアおはよう。」
「おはよう。」
錬は食器を流し台に置きダイニングから出た。
リアと挨拶を交わしただけで愛想が悪いかもしれないが、仕方がない。
なぜなら自室からうめき声が聞こえていたのだ。
他の皆には聞こえてないだろう。
理由は簡単だ、テレパシーで届いてきているからだ。
自室の扉を開けるとテレパシーがいっそうに強くなった。
『助けてくれ・・・助けてくれ・・・』
ずっとこの言葉を発している。
錬自身部屋に入った瞬間どこにいるのか分からない。
(どこにいるんだ。)
『フィーネ殿の下だ。』
錬は寝ているフィーネに近づき体を持ちあげる。
体はユキの体なので少し照れるが仕方がない。
錬がフィーネを持ち上げるとティオがいた。
(大丈夫か。)
『ありがとうございます、我が主よ。』
(僕は今日仕事だから後は自分で何とかしろよ。)
『もう大丈夫だ。頑張れよ。』
そう言って錬のベットにティオは潜り込んでしまった。
錬はすぐにダイニングに戻ると二人は身支度を終えていた。
すぐに三人は店に向かって歩き出した。