ティオの紹介
錬とリェルは寝ている人たちを起こし居間に集める。
皆は寝ぼけていたりしているが何とか起きている。
「どうしてこんなに早く起こすんだ。」
三屋は皆の中でも一番眠たそうだ。
相当、昨日キュラにしごかれたのだろう。
可哀想に思いながらも言わなければならない事を告げる。
「僕は皆に言わなくてはいけないんだ。」
そう言って、フィーネを手招きする。
それを見たリアが眠そうな目を見開いて叫ぶ。
「ま、まさか、フィーネちゃんに何かしたの。」
リアが錬に近づき胸ぐらをつかむ。
「お、おいリア待てよ。何か誤解をし・・・」
「フィーネちゃんに何もしないて言うから一緒の部屋にしたのに。」
「だから、誤解だって。」
「なら、どうして、言わなくてはいけないって言ってフィーネちゃんを呼ぶの。」
息継ぎもせずリアは錬にせまりよる。
「落ち着けって。」
錬がリアの肩を持ち落ち着けと言う。
少し時間が経ちリアが落ち着く。
その間、まるでいちゃついていたと思られたのか皆から冷たい視線を感じた。
「ご、ごめん、取り乱しちゃって。」
「気にすんなよ。じゃあ、改めて言うぞ。」
フィーネが錬のもとに来る。
そして、手で覆っていたティオを出す。
ティオは羽ばたき錬の肩に止まる。
「これはティオだ。昔は黒虎の姿だったんだけど色々あってグリフォンになったらしい。」
「あ、あのティオか。かなり変わったなぁ。」
「ガルルルル」
ティオは鳴き声を上げる。
ガルディナは喜んでいるのだと思い嬉しそうな顔をする。
本当は見下していたのだが、錬は何も言わない。
その後、色々ティオの話をした。
気づけば昼になっており、皆で外に昼食を食べに行った。
その頃には、ティオは皆に懐かれていた。