説教
「フィーネはティオの言葉分かるか。」
「私は女神ですよ、元ですが。ほとんどすべての事が分かります。それに、錬さんにテレパシー送っていることぐらい分かりましたよ。何を言ってるか分かりませんが。」
なぜか、最後の方は聞き取りづらかったがフィーネがティオと会話出来ていることは理解できた。
「どうして、ティオを風呂場に置いて帰ったんだ。」
「面白そうじゃないですか。」
「え、他は。」
「特に。」
「・・・ん、本当に。」
「あ、はい、そうですけど。」
「リアとの交流をさせるとかでもなく。」
「はい、驚かせたら面白いかなって。」
「ちょっと来い。」
「え、何です。」
錬はフィーネを廊下に連れ出す。
ティオは錬の表情を見てサッと視界から逃げる。
錬はフィーネの事しか考えていなかったためティオに気づかなかった。
廊下に出た錬はフィーネに説教を始めた。
【数時間後】
フィーネは正座されられてうな垂れていた。
錬からネチネチと怒られ続け完全に頭が機能しなくなっていた。
「・・・分かったか。」
「う、うん。」
「はぁ~、まぁもういいよ。」
錬はフィーネを立たせ部屋に戻す。
説教している間に数人が後ろを通ったが錬が見ようとすると、さらに怒って来るので誰かは確認できなかったがかなりボロボロだった気がする。
フィーネは説教に疲れすぐに寝てしまった。
錬は怒りすぎたと反省しつつ台所に戻り温かいミルクを二つ入れ部屋に行く。
時計は二時を回りかなり錬も眠い。
部屋に着きフィーネの慰めにホットミルクを持ってきたが寝ていることに気づき、自分で二つを飲み干す。
錬はベットに入り、明日に備え寝てしまった。