知りえたもの
ガルディナに向かって錬は、
「すいません。考えさせてください。」
やっぱり僕はすぐには決めれない。
こんなにもせまられてしまってはメアリヤによってかなり治ってきた優柔不断がまた出てきてしまった。
「そうか、すまなかったな。すぐには答えが来なくても毎日俺はここに来る。気長に待ってるよ。」
「ありがとう。」
二人に見られながら錬は、頭を下げる。
「いいってことよ。それじゃあ、上薬草と松明を十個づつくれ。」
「はい、まいどあり。一つ聞いていいですか。」
「どぉぉぉんと来い。」
「松明が欲しいなってどうしてかなと。」
錬が木の棒に光陽石を括り付けながらガルディナに問いかける。
「ボスまでの道は分かっているんだけど他の道に分かれ道が多くあるんだ。だから、俺は探索してるってわけ。」
「七百四十リオです。まさか、みんなボスを倒さずに探索をしてるからダンジョンがクリアされないんですか。」
「ほらよ、足元見るのはいいが俺じゃなかったら払わなかったぞ。そうだよ、ボスを倒せばダンジョンが消滅するだから誰も倒しに行かない。まぁ、基本的に強いから倒せないこともある。きっとどこかにボスのアンチ武器があると思うんだけどな。」
ガルディナは誘いを断り少し料金をぼったくった錬にも優しく色々なことを教えてくれた。
リアとメリアは興味深そうに黙ってしっかり聞いていた。
「ありがとう、参考にアイテムを見つけて売るよ。」
「本当に見つけたら俺にくれ、ボスの倒した報酬を全てやるからさ。」
「考えておくよ。」
ガルディナと話し錬はかなり打ち解けれたようだ。
口調でかなり理解できる。
リアとメリアはそう思ってにやけながら錬を見る。
「なんだよ。」
「なんでもないよ。」
「うん、なんにもない。」
早く仲間に入れてあげればいいのにと思う二人だった。
「じゃぁ頑張れよ。」
ガルディナは手を振りながら下への道へ歩いて行く。