三屋への挑戦④
目を開けるとそこにはキュラがいた。
「三屋、何しているんですか。」
「キュラさん、これにはわけが・・・」
「錬さん、大丈夫です。三屋が悪いんでしょう。」
「いや、悪いのは三屋だけじゃ・・・」
「わざわざ弁護しなくてもいいですよ。さぁ、三屋言いなさい。」
キュラが三屋にせまりよる。
三屋は後退する。
「せまりくるな、まず話を聞け。」
「だから、聞いてるじゃないですか。」
「せまりくるから話しづらいだろう。」
「では、止まります。じゃあどうぞ。」
キュラは本当に止まり三屋を話すのを待つ。
「リハビリを頼んだんだ。」
「しかし、殺そうとしていましたよね。」
「それは思った以上に錬が強くなっていて、力を入れすぎちまったんだよ。」
「そうですか、でも錬さんは商業を主にしている人です。そんな人に五割も使うなってありえません、今から特訓です。」
そう言って、キュラは三屋の服の襟をつかみ引きずっていく。
「お、おい、やめろよ。」
「黙りなさい。」
「や、やめてくれぇぇぇぇぇぇ・・・・・」
断末魔を聞きながら錬はペンションに向かう。
キュラに少しけなされたことは悲しかったが、三屋の五割を出せたことは嬉しかった。
そんな気持ちでペンションに帰ると同時に悲鳴が聞こえた。