リハビリ
錬はフィーネにティオの事を説明する。
「へぇ~、これがあの時に手に入れていたアンチ武器ですか。」
フィーネが感心して頷く。
「そうなんだ。まぁ、色々あって初期より以上に強くなってるけどな。」
「それは珍しいですね。そんな事は今まで起きたことが無いのに。」
それから、何かブツブツと呟きながら考え出す。
「そういえば、要件があったんじゃなかったのか。」
「あ、そうでした。三屋さんが呼んでましたよ。」
それだけを言うと錬からティオをひったくり錬を部屋から追い出した。
錬はすぐにペンション内で三屋を探す。
ガルディナと三屋の部屋を訪ねるが三屋はおらず、ガルディナが横になっているだけだった。
居間にもダイニングにもおらず、一度ペンションの外に出る。
すると、三屋からよく見る光景を見る。
黒刀肩に乗せ木にもたれかかっている。
「なにか用ですか。」
「あんまり待たせるなよ。」
少しキレた三屋がいたがなにも言わず頭を下げる。
「すいません。で、要件は。」
「それは簡単だ。俺のリハビリをさせろ。」
「僕戦い不向きなんですが。」
「そんな事はどうでもいい逃げ回ってくれるだけで十分だ。」
「まぁ、いいですけど。当てないでくださいね。」
「分かってるって。」
そう言って、三屋は黒刀を抜刀し軽く振り回す。
錬は渋々、屈伸を始める。