夜ご飯
皆はすぐにむしゃむしゃと料理を頬張る。
食べ始めは特に誰も言葉を発さなかった。
錬はアイテム集めに行ったリアたちにどうだったかを聞く。
「アイテム収集どうだった。」
「そこまで、魔物も強くなくて楽だったよ。」
「そうだったのか。」
アイテム収集に行ったメンバーを見渡すと、目線をサッとそらした。
錬はまさかと思いリアに聞く。
「本当はどのくらいの強さだったの。」
「だから、強くなかったって。」
「皆は。」
「私も特には。」
リュラがすました顔で錬に言ってくる。
表情からして事実なのだろう。
三屋とガルディナは少し間を開けて返事を返して来る。
「俺は久しぶりに動いたから本調子が出なかっただけで、本調子だったら楽勝だったな。」
「お、俺ももちろん大丈夫だ。」
もしかしたら三屋は本当かもしらないがガルディナは明らかに嘘だろう。
そういえば、誰からもティオの話が出ないがどうなっているのだろう。
ペンションに入る時には見られなかったが。
「そういえば、朝グリフォン見なかった。」
「知らないよ。」
「俺も知らないな。」
皆はグリフォンの事を知らないらしい。
よく分からないが飯を食べ終わり、自分の部屋に戻る。
すると、窓には朝に見たグリフォンがいた。