現実逃避
注意勧告をしてすることが無くなった錬たちはかなり夜が更けていたのでもう寝ることにした。
各々が各部屋に向かう。
キュラとリュラ、リアとメリア、錬とフィーネ、三屋とガルディナといった部屋割りだ。
最初三屋が嫌がっていたが、キュラとリュラに言いくるめられ渋々了承した。
フィーネが錬の部屋にするといった時に女性陣が声を上げていたが、結局空き部屋が無く了承された。
それに、フィーネが錬とがいいといったので了解されたのだが、もし手を出せば殺すと言われてしまった。
フィーネにそんな事をするはずがないので全く問題ないのだが、そう言われてしまうと恐怖を感じるので怖いものだ。
そして、フィーネと錬が部屋に入るとポケットから石を取り出した。
そして、錬は窓を開け詠唱を始める。
「風よ 荒れ狂え 全てを扇ぎ吹き飛ばせ 爆風」
それと同時に手に持っていた石を手放す。
輝く石は森の深くに飛んでいった。
「明らかにこれのせいだよな。」
「そうでしょうね。」
「予想だけどデュマリオの店の何かだとおもんだけど。」
「それ以外に考えれないでしょう。」
二人は頭を抱える。
明らかに探索スキルか何かで分かっていたのだろう。
もし、単なる勝負で負けたガルディナでなくキュラが行っていたらどうなっていたか分からない。
そんな事を思いつつ布団に潜り込み、二人は現実から目をそらした。