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経営始めました異世界で  作者: 隠月
新たなる働き口
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待ち時間

錬たち七人はガルディナが買い出しから戻って来るのを今か今かと待っていた。


その理由は明確だった。


二時間たっても帰ってこないのだ。


このペンションがいくら森の中と言っても十分も歩けばデュマリオの家に着く。


そこから案内してもらったとしても、どんなに長くても一時間で帰ってこれると予想していたのだ。


「おい、まだかよ~」


三屋が完全に機嫌を損ねている。


「黙りなさい、皆さんも何も言わず待っているでしょ。」


リュラが三屋の頭をガシリと掴み、力を入れているのか三屋が声を出さずに悶えている。


「イタイ、イタイ。やめろよ。」


三屋がリュラの腕を掴んで抵抗しているが微動だにしない。


リュラは冷ややかな目で三屋を見ていると、突然キュルルルルと音が鳴る。


その音が鳴る方向を見るとリュラが顔を赤らめていた。


錬はすぐに察して違う方向を向いたのだが三屋はこれでもかと言わんばかりに仕返しをする。


「やっぱり、お前も腹すいてたのかよ。」


「べ、別にそんな事はありません。」


お腹を押さえながら三屋に言い返すが、小さな音でキュルルと鳴っている。


その状況を錬は可愛らしいなと思い見ていると、錬にも飛び火してしまい何かを投げつけられた。


錬はすぐにその場から離れ違う部屋に向かった。





顔にクッションのチャックが当たり鼻が切れて少し痛い。


鼻を押さえながら廊下を歩いているとガチャリと音が鳴る。


錬が音が鳴った方へ行くと玄関にガルディナが汗だくで座っていた。


「どうしたんだ。」


「このペンションの前にはここを出て、一時間もかからずに帰ってこれたんだ。でも、何かに追われて逃げ回ったらどこにいるか分からなくなって・・・」


「よく戻ってきたな。」


「そ、そうだろ。」


錬はガルディナを慰めてニコリと笑う。


「なぁ、早く飯。」


「えっ」


ガルディナは固まってしまってしまい動かなくなったが錬が腕を引っ張り台所に連れて行った。


そこで錬はガルディナに飯を作らせ始めた。

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