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経営始めました異世界で  作者: 隠月
新たなる働き口
110/299

当番決め

夕方に差し掛かり八人は一つの机を囲みながら、皆の顔を真剣な眼差しで見合わせていた。


そして、ゆっくりとキュラが目の前の二人にカードを配る。


手元にあるカードをオープンし手札を見る。


「二枚チェンジ。」


「俺は三枚だ。」


フィーネは二枚、ガルディナは三枚交換を要求する。


キュラはすぐさま要求された分のカードを返す。


「では、オープンしてください。」


キュラがそう言うと二人はカードをみんなに見えるように置いた。


二人は高らかに揃った手札を言う。


「フルハウス」


「スリーカード」


フィーネの勝ちのようだ。


そして、八人のポーカーのリーグ戦は幕を閉じた。





「クッソォォォォォ」


ガルディナは地面に頭を打ちつけている。


順位は一位から錬、リュラ、メリア、三屋、フィーネ、リア、ガルディナ、キュラだ。


本当はキュラが一位だったのだが、最後の錬との試合でイカサマをしていることをリュラにバラされ、最下位へと落ちて行った。


リュラによると最初からイカサマをしていた事を知っていたらしい。


あえて、泳がすところがリュラらしいと言えばリュラらしいだろう。


それに、キュラもバレていないと思いイカサマをし続けるのもキュラらしい。


錬が一位になったのは単純に運のおかげで何とか勝てたのだが周りからは白い目で見られた。


なぜなら、全勝だからだろう。


意外にも三位に食い込んだメリアには全員が驚いた。


リアに褒められてメリアは嬉しそうだったのを見て錬はかなり微笑ましいと思ったが誰にも言えない。


三屋は明らかに脅迫のようなプレイとしてリアとメリアに勝ったものの、後はほぼ実力で勝ち取った。


そのような状況が続く中でガルディナだけは一勝も出来なかった。


この結果から朝食と夜食の当番を決めるのだが、ガルディナは地獄を見るだろうと皆が理解していた。


そして、早速ガルディナは今夜の夜食を作るためにペンションから一人で街に行かされた。


その状況を錬は手を合わせてガルディナを哀れに思ってしまう。


七人はゆったりとガルディナを待つことにした。

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