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経営始めました異世界で  作者: 隠月
新たなる働き口
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錬が壊した部屋

突き当りの部屋に着くとデュマリオは止まった。


「ここだ。」


扉を開けるように指示してくる。


リアが代表してドアノブに手を当てる。


すると、まるでせき止められていたダムが崩れるように水が流れ出てきた。


「どうなっているんですか。」


「あの、少年が何かをしたのだろう。もし、俺が起きなかったらあの少年は死んでいたぞ。」


水が流れるのを逆らうように部屋に戻っていく。


いや、違う。


戻っているのではない、部屋のワープして戻っているのだ。


「どうなっているんですか。」


「あぁ、別に気にしなくていい。この家では勝手にこうなってしまうのだ。水が消えるまでこの部屋はこのままだろう。」


「でも、勝手に戻ってしまう水をどうやって消すんですか。」


「まぁ、考えておくよ。水は正直どうでもいいんだ。この中は一応書庫と少しの荷物を置いてあるんだ。それをどうやって持ち出すかが重要だ。」


「それなら手伝わせてください。」


「では、遠慮なく手伝ってもらうとするよ。」


リアとデュマリオが話している隣で三人は扉を開けて不思議そうに見ていた。


メリアが水を触り楽しんでいる。


濡れた手ですらすぐに乾き水が元に戻る。


リェルがその事に気づくとキュラを思いっきり押した。


すると、なかに入ってしまう。


その状況をリェルは笑って見ているがキュラは完全に怒っている。


キュラはなぜか中を泳ぐと戻ってきた。


「どうだった。」


「死ぬかと思ったわ。」


「またまた、そんな事言って。」


「お前も押し込むぞ。」


「別にいいよ。」


「チッ。」


二人は楽しそうなのか分からないが、雰囲気が楽しそうなので良しとしよう。


リアは喧嘩していない事は分かったので無視しておく。


そして、不思議な感覚にさいなまれる水で楽しんだ後、四人とデュマリオは元の部屋に戻った。

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