脅かし好きの住民
錬が起きるまで待つことにした八人はデュマリオに入れてもらったお茶を飲む。
「どうして、錬はあんなに焦ったんだ。」
三屋はガルディナに耳打ちをする。
「そんなこと知るかよ。」
ガルディナは本格的に三屋を敵視しているような返答をする。
三屋はいきなりキレられた事に意味の分からなそうな顔をしている。
その隣でリアがデュマリオに問う。
「錬が言っていた事なのですが、あなたって首取れますか。」
「そんなはずないじゃないか。誰かが引っ張てみるといい。」
デュマリオは首を前に突き出す。
代表してガルディナが手を首に当てる。
そして、手に力を籠めて首を自分に向けて引く。
すると、簡単に首は引っこ抜けた。
「えっ」
ガルディナは何も言えなくなる。
手元に先ほどまでお茶を美味しそうに飲んでいた男の頭がある。
「どうして、外れないって。」
ガルディナはオロオロしだした。
周りの皆も顔を見合わせ焦っている。
何も出来ずオロオロすることしかできない七人は黙りこくっている。
すると、デュマリオの生首は話し出した。
「そろそろ、戻してくれ。」
「あ、はい。」
ガルディナはすぐに頭を首に合わせた。
すると、デュマリオは首に手を当て何かを唱えた。
すると、首と頭は繋がった。
「俺は驚かすことが好きなんだ。ハハハハ・・・・」
周りの七人は本当に焦り苦笑いしかできなかった。