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 う……生まれて初めて見る、家族以外の女のおっぱい……!

 CGじゃなくて、ほぼ実物のビジュアル……! しかも、クラスメイトの……!


 お……落ち着け! 落ち着け俺! コイツはあくまでVRだし、ホンモノだったとしてもタダの脂肪のカタマリじゃねか……!

 俺の腹にある脂肪と、何の違いがあるってんだ……!


 でも、でも……!

 くそっ、頭ではわかってるのに、なんでこんなに目を奪われるんだ……!


 なんでかわからねぇが、おっぱいが揺れるのってずっと見てても飽きねぇよな……!

 家族の目がないんだったら、俺のパソコンのスクリーンセーバーにしてぇよ……!

 でも、それはできねぇ……! だからせめて、脳裏に焼き付けてやる……!


 俺は天啓を受けたかのように、目をカッと見開く。

 瞬きを堪えつつ、ビッチギャルのプライベートショットの脳内保存に挑んだ。


 エリカはベットのスプリングを軋ませながら、エクササイズのようにリズムに乗って、ありあまる胸を寄せては上げしはじめた。

 よく見ると、スレテオイヤフォンで音楽を聴いているようだ。


 部屋に男がいるとも知らず……無防備に素肌をさらけ出し、鼻歌交じりで楽しそうに乳をモミモミしているアホな女……!

 そんな何も知らないビリギャルに、俺は何度も喉を鳴らしながら近づいていく。


 頭の中ではやかましいくらいに心臓がバクバク鳴っていた。

 ターゲットとの距離に比例して鼓動の間隔も短くなっていく。


 このまま近づいたら破裂するんじゃないかと思うほどだったが、もう止まらない。

 俺は命と引き換えにしてもいい覚悟で、砂かぶり席と呼べるほどに、半裸のクラスメイトのミルクタンクに顔を寄せる。


 ふと、部屋にただようアロマに混ざって、風呂上がりのしっとりした香りを覚えた。

 身を清めたばかりの女の、みずみずしいニオイが鼻から脳に抜けていき……思わず膝を折りそうになってしまう。


 急に、超高校級のギャルの部屋にいるんだということを自覚し、たまらない優越感がこみあげてきた。

 風呂上がりのJKなんて、本来であるならば、多大なるリスクを背負わなければ見ることもかなわないプレミアムなモノだ。


 それをいとも簡単に、しかもタダで、好きなだけ鑑賞することができる……!

 本人の目も、家族の目も、世間の目も……邪魔するものは、何もない……!


 何も……ない……!?


「あっ……そういえば……光渡しがねえぞ?」


 シキのときにあった、魔法少女の変身シーンかと思うほど邪魔していた、あの糞忌々しい光の帯がないことに気づく。


「このくらいやったら、別に見られてもかまへんのやろ」


 なおもゴム鞠みたいにぽよんぽよんと跳ね続ける柔肉に合わせ、顔を上下させていた妖精が答える。


「このくらいって……乳首以外はほぼ見えてるんだぞ……どんだけビッチなんだよ……」


「エロバレーに出てくるような、布地が切手くらいしかないエロビキニでも平気で着れるタイプなんちゃうん?」


 妖精の具体的な説明につい想像してしまい、さらに俺の鼓動が加速する。

 すると、エリカの胸に吸い付いていた両手が離れた。


 ついに肝心なところまで……!? と再注目したのだが、そこには切手くらいの大きさのまばゆい光があった。

 くそ……! やっぱり光はあんのか……!


 でも……ここまでやっといて、なんで見せねぇんだよ……!?

 それに乳首さえ見せなきゃOKって、少年誌かよ……!?


 ああもう、まどろっこしい……見せろよ……全部……見せちまえよ……!

 羞恥心のなさが、お前のいい所なんじゃねぇのかよ……!

 場末のストリッパーみてぇに、出し惜しみしてんじゃねぇよ……!


 怒りと興奮がないまぜになって、もうワケがわからなくなりそうだった。顔も燃えるように熱くなっている。

 ひたすらカッカしている俺をよそに、ビッチJKは重そうな片乳を、ゆさっと持ち上げた。


 空いたほうの手を、切手に伸ばし……指でなにやらいじりはじめる。

 指の動きから察するに、摘んだり、引っ張ったり、こねたりしているようだ。


「なにやってんだ、コイツ……?」


「あ、わかったで。たぶんコイツは陥没乳首や。治すために先っちょをマッサージしとるんやろ」


「かっ、かんぼつ……ちく……び……!?」


 あの細い指先でクリクリとこね回されるグミを想像して、声がうわずってしまう。


 や、やべぇ……! 興奮しすぎて呂律がまわらねぇ……!。

 もうダメだ! とばかりに俺はバンダナをわし掴みにすると、ガッと引き上げた。


 強制中断して自室に戻る。


 特にこの部屋からは動いてないはずなのに、なぜか逃げおおせたようなホッとした気分になった。

 顔が火照るあまり、なんとなく涼しい気もする。


 しかも、部屋の中央からスタートしたはずなのに、いつの間にか窓際に移動していた。


 夜の帳が降りきった窓ガラスには、棒立ちの自分の姿が映っている。

 それで顔のひどい有様に気づき、思わず顔をしかめてしまった。


「うわあ、どないしてん、不治の病にかかったマーライオンみたいになっとるやん」


 テュリスも仰天している。たしかに吐血したかのように、鼻から下が血まみれだ。


「いや、ちょっと興奮しすぎちまった……これはただの鼻血だ」


「いまどき女のハダカ見て鼻血出すやなんて……昔の漫画みたいなりアクションするんやなぁ。

 それに目隠しした男が部屋をウロつきながら鼻血ダラダラさせてたら、外から見たら完全に変態やで」


「ここは3階だから、大丈夫だろ、たぶん……」


 とは言うものの、屋根の野良猫たちはしっかりと俺の痴態を目撃したようだった。

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