大怪獣・孤素刃VS薔薇摩季
20世紀末、大怪獣・孤素刃が出現した。
孤素刃は人を食い散らかす。
多くの男たちが戦っては、敗れた。
日本、いや世界中で。
しかし、日本での被害が大きかった。
孤素刃に歯が立たないと分かると、
自ら命を断つ、戦士が溢れた。
2016年、ノーベル賞受賞者が警告したにもかかわらず、
怠惰な日本政府は対抗策を講じなかったのが、
被害を大きくした最大の原因と後に言われた。
一人の学者が立ち上がった。
「薔薇摩季を復活させよう。
孤素刃に対抗できるのは、薔薇摩季しかいない」
しかし、世間の目は冷ややかだった。
薔薇摩季は国を食うのだ。
というのも、主食が金なのだ。
国が疲弊したツケで、孤素刃が出現したのだ。
人を食う孤素刃、
国を食う薔薇摩季、
日本政府は選択を迫られている。
科学立国を目指すためには。
現在、すぐに結果を求められる孤素刃至上主義となっている。
民間企業だけでなく、研究機関さえも。
しかし、基礎研究では数十年結果が得られなくても当たり前だ。
現に数十年経って、ノーベル賞を受賞しているのだ。
だが、基礎研究から成果を出そうとすれば、
ある程度の研究費を薔薇摩季をしなくてはならない。
結果を得られる分野など分かるはずないのだから。
コスパとバラマキ、
科学立国を目指す日本はどちらを選択するべきだろうか。
借金大国日本に数千億円の新国立劇場、スーパーカミオカンデ。
どちらが必要だろう?
答え
勝手に見積もりを増やす官僚、それを認める政治家、
その政治家に献金する企業が必要ありません。