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1 夕闇更級  1話 波乱という親友

 

  1

 夢を見た。


  2


「おーい、更級。波乱ーーっ」

「どうした?」

「なんだ?」


 いつも通りに登校した夕闇更級を出迎えたのは、いつも通りのおはよう、という挨拶ではなく、更級と一緒に登校していり天原波乱に何かを伝えようをするクラスメイトだった。

 よほど、大事なことなんだろう。

 そのクラスメイトーー香美ゆすぎという男子ーーはとても鼻息が荒かった。

 更級はそれほどまでに興奮する事柄について知りたいと思ったが、今この場で聞きたくはなかった。

 誰が好き好んで鼻息の荒い男に近寄ろうと思うのか。

 これでもし、コイツが学校1の美少女である銀河雪音とはいかないにしろ、可愛い女の子だったらなあ、と更級は思ったが、すぐにそれはないなと思い直した。

 いくら美少女とはいえ、鼻息の荒いところを見たりしたら、色々幻滅する。


「お、お、聞いてくれるのか?」

「ああ」


 更級がそんなどうでもいいことを考えていると、いつの間にか話が進んでいた。


「さっきな、じつはな、ええと......そうそう......」

「ちゃんと考えてから喋れよ」


 何も進んでいなかった。

 それどころか、どもっていたからおもわずツッコんでしまった。

 ゆすぎはシュンと項垂れた。多分さっき、聞いてくれるのか? と聞いたのは、こうやって、しまったのだろうなあ。

 仕方がない、可哀想だし聞こう、そう考え続きを促すことにした。

 

「で、何がーー」

「波乱様ーーーーっ! お会いしたかったのです。おはようございます」


 がらがらと音を立てて教室のドアが開いた。そこにたっている人物を見て、更級は思わずげんなりとした。

 そして、その人物は、更級をスルーして波乱に抱き付いた。

 くそ......波乱め。

 多分、クラスの男子全員が思ったであろうことを更級も考えた。

 というのも。

 そこには、金髪ツインテールの美少女がいた。

 この少女の名は、才識せいの。通称波乱ハーレム(更級命名)の一員である。


 波乱ハーレム。

 初めに名付けたのは、ある一介の男子生徒(と言うか、更級)で、公式な名前ではないのだが、今ではこの日本国立精霊魔導学園レムファレンの1年生のなかでは、とても有名なグループもとい1勢力だ。

 集計は、していないが、1年生の半数はその存在を知っているだろう。

 なぜなら。

 何故か学園の中でも有名な美少女だらけなのだ。そのグループのメンバーは。しかも、名家のお嬢様まで入っているという始末。

 そんなわけで、有名だ。そして美少女が一杯だ。

 今のところ、学年トップの才女である美少女精霊魔導師は、入ってーー陥落ともいうーーしていないが、それも時間の問題かもしれないと言うほどには。

 

 つまり、長々となってしまったが、何が言いたいかと言うと、波乱がすごくもてると言うことだ。

 

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