表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/50

夢物語

「如何にかして掴みたい」

「何を?」

「あの空を」


 そう言った彼の横顔を私は飽きることなく見ていた。彼もまた私と同じようにあの空を飽きることなく見ていた。

 その瞳に映る空の色を見ていると、いつの日か、彼はあの空の向こうに行ってしまうのだということが分かった。そういう運命なのだと思った。

 ふと、彼は顔の向きを変えて真正面から私を見つめた。


「僕らもあの空のようにありたいよね」


 私はその意味を掴みかねて、曖昧に頷いた。聡い彼はそれに気付いて、


「あの空のようにどこまでもつながっていたいんだ」


 そう言った。

 私がそれが夢物語であると知りながら、いつまでもその夢に溺れていたかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ