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仮初の朝

 また朝がやってきた。仮初の朝だ。

 昔の誰かの歌にあったようにカーテンを身体に巻いてひらひらと踊ってみたくなるような、清らかな朝。ビルとビルの間から昇ってくる太陽に射抜かれる前にカーテンを閉めて逃げ出す。私にはその光を浴びる資格はないから。

 けれど私は格別に汚れているわけではなくて、ただごく平凡に生きているだけで、本当は私にも太陽を拝む資格はあるのかもしれない。そう思うとカーテンを開けてみようかという気持ちになる。でも、結局はいつもと同じ、光ゆく部屋の中で涙を流すだけ。

 私は何故泣いているのだろう? それが分からないから、きっと泣いているのだ。どこからやって来て、どこへ行くのか。そんなことも分からずにたくさんの人と同じように働き、疲れ、眠りに就く。日々は巡っていく。私はいつもひとりぼっち。

 朝は、この仮初の朝はどこへ向かっていくのだろう。私は、私が断罪されることを願いながら、今日もまた歩いていく。

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