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カカシ

あたしはドロシー。アメリカのカンザス州生まれの16歳。農村生まれの牧場育ちだけどいまは高校に通うために州都トピカの学生寮にいる。あたしは成績が良かったから州都の学校に学費無料で推薦されてしまった。将来は牧場を継ぐつもりだから都会の学校にいく必要はなかったんだけど、両親も兄弟もおじいちゃんおばあちゃんも外の世界を見てきたほうがいいっていうから、ほぼむりやり行かされることとなった。あたしが一生田舎からでない人生を歩むことが目に見えてたから世間を勉強させようとしたんだね。田舎の人と都会の人では性格も違うというし、そういうのを体験してきて欲しいのだろう。差別もあるかもだし。精神的な成長を望んでいるに違いない。可愛い子には旅をさせろだ。

都会の子供達は田舎から来たあたしのことを面白がってくれた。野山を駆け回って遊んでたあたしと家でゲームやパソコンばかりしていた彼らでは文化がぜんぜん違う。勉強は都会のほうがレベル高いから落ちこぼれちゃったけど、運動のほうは圧倒的にあたしがヒーローだった。牛や馬や羊やヤギやブタや羊飼いの友だちの話をするとみんなよろこんでくれた。みんな「農村に一度、行ってみたい!」っていうから「おいでよ!」と言っておいた。あたしんちは富農だから家はでかい。都会で友だちはいっぱいできた。

両親たちに手紙を送るといつもよろこんでくれる。都会を経験させて良かったと思ってるだろう。ちょっと頼りなくて抜けてるところがあるカカシっていう彼氏もできて楽しくやっていた。ん?なんで落ちこぼれと付き合うのか?あたし弱ってるブタちゃんとかほうっておけない性格だったし自分では気づかなかったけどダメンズに惹かれちゃうみたい。

高一の夏休み、あたしはアルバイトをすることにした。バイクが欲しかったのだ。オフロードバイクを買って農道を駆け回りたいと思った。値段が結構するので先生に許可をもらって夏休みの間バイトすることにした。夏休みだけじゃ足りないから冬休み、春休み、来年の夏休みもバイトしたら買えるかもって感じ。

先は長い。校内の掲示板でアルバイト募集のチラシを眺めていたらベビーシッター兼家庭教師の高額アルバイトを発見した!1ヶ月泊まり込みで山奥のロッジに暮らす6歳の女の子の面倒を見る仕事だ。勉学運動の成績優秀者、女の子限定のバイトだった。

こんなに高額なら一夏でバイク買えちゃうかも!農村育ちで自然環境には慣れてるしやるっきゃない!勉学の成績はちとアレだけど6歳の子供に教える分には問題ない。田舎の中学ではトップクラスだったし。うちの高校がレベル高すぎなだけ。

あたしは早速アルバイトに応募した。


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