表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/6

第5話オマケ

こんにちは。久々ですがオマケを。

 輝かんばかりの美しさを持ち、剣に関しては神子でなければ騎士団長にもなれたであろう彼女。そんな彼女から愛しげに見つめられたアルフレドはより惹かれていた。愛する息子がエドナと二人で談笑している様を見るだけで、彼女の笑顔の先が自分ではないことに、不覚にも怒りさえ感じるようになっていた。結婚式で彼女に再会した神官が手を握った姿も、触れられるのが自分だけであればと願ってしまう程だった。だからこそ彼は彼女の下へと赴いたのである。娘として、と言った口で彼女にキスをしようとした。気遣う為に用意した手で、肌に触れようとした。それは叶わなかった。彼女のマッサージですっかり眠ってしまったのだから。

 夜中にふと目覚めたアルフレドは、無防備にも隣で眠っている彼女の手が、自身の手に触れていることに気づいた。包み込むように重なる彼女の手を指先で撫でる。くすぐったいのか、ふっと口角を上げる彼女。空いている手で彼女の髪を、頬を、そして唇をなぞる。


「…私がこんな感情を持っていると知ったら。貴方は私を軽蔑するのでしょうか。」


 唇を指で押してみる。自身のものとは違い、柔らかく滑らかで、少し湿っている。娘だと思ったことは一度もない。常に彼女をただの人間としてではなく、一人の女性として意識していた。こんなにも歳の離れた人を、彼は確かに愛している。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ