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白金の聖女  作者: 座頭海月
始まりの聖女
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第4話 最初の村


 異世界で初めての村に少し興奮し、周りをキョロキョロと見渡しながら俺は村の中を歩く。この村には若い人はいないのかすれ違う人は老人ばかりだ。


「ここはミディオカ村だ。俺達も任務で来てるから詳しいわけじゃないけどな」


 そうアレクが言う。アレクは赤髪の少年で陽気な性格だ。


「そうね。色々見て回るのはあとにしてとりあえずこっちに宿があるからついてきて」


 というのが茶髪の少女はルミア。言葉少し厳しいがこちらを気遣ってくれる彼女は確実に優しい少女だろう。


 二人は同じ村で育った幼馴染らしく成人する15歳のときに村を出て冒険者になったらしい。冒険者にはランクがあり、上からS、A、B、C、D、E、Fとあり彼らは最近Eランクになったらしい。


 冒険者について詳しく聞くと少し怪しまれるかと思ったが、どうやら容姿や世の中について全く知らないことから親に大切に育てられた箱入り娘ではないかと思われ、あまり怪しまれなかった。


 自分のことは適当に濁しながら伝える。あまり詳細に嘘を話すとボロが出る可能性もあるし、気をつけなければならないだろう。


 そんなわけで俺は、とある商会の箱入り娘で事故にあって家族を失ったかわいそうな少女という立場になった。

 

 話しづらそうな雰囲気を出すと、家族関係の話題なのか?と勘違いしてくれて踏み込まれないので詳細に伝えることをしなくてすんだ。


 少しばかり罪悪感はあるが今は緊急事態なので仕方がないだろう。


「セシリア?どうかしたか?」


 そうアレクに言われて、


「あ、はい。大丈夫ですよ!」


 と少し慌てて答える。流石に日本の名前は怪しまれるだろうと思い、適当にセシリアと名乗ったのだがなれない名前は自分が呼ばれたと一瞬気が付かないのでドキドキしてしまう。


 その様子を特に気にすることなく彼は前を向く。危なかった。あまり別のことを考えていてはとっさの判断が遅れるだろう。気をつけなければならないな。


 そんなことを考えていると彼らが泊まっている宿についた。今日は彼らと同じ部屋に泊まらせてくれるらしい。これからどうすればいいのか全くわからなかったのでとても助かる。今日1日でこれからどうやって生きていくか決めていかねばならないだろう。


「今日は私と同じ部屋に泊まって、明日はグロリアに帰りましょう」

「わかりました。お世話になります」


 グロリアとは彼らが普段拠点としている都市で、都市の中でも相当な大きさの都市らしい。仕事を探すならここだろう。


 やはり自分の能力を活かした仕事のほうがいいだろうな。この能力であれば命の危険がない仕事も見つかるだろうか?


 冒険者という選択肢もあるが、あまり命をかけてまで戦いたいなんて思わない。そりゃ異世界で無双なんて定番だが貰い物の力で油断して死ぬなんて流石に恥ずかしすぎるだろう。


「すみません。私の部屋にもう一人宿泊したいのですが⋯」

「部屋を変えないのなら料金はそのままでいいよ。夕食は追加料金がいるけどね」

「では夕食を一人分追加でお願いします」

「あいよ」


 そんなことを考えているとどうやら話は進んでいたようだ。二人に連れられて部屋に向かう。どうやら彼らの部屋は二人別で止まっているらしい。それもそうか。


「それじゃ、夕食の時間に下で集合にしましょう」

「わかった」

「わかりました」


 アレクとそう返事をする。そのままアレクについて行き部屋に入ろうとするとルミアが何してるのと俺に言う。


「セシリアはこっちに決まってるでしょ」


 そう言われて俺は彼女に手を引かれ部屋に連れて行かれる。部屋の中にあるのはタンスと一つのベットだけだ。


 























 



 ⋯⋯⋯?

 

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