表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白金の聖女  作者: 座頭海月
始まりの聖女
3/10

第2話 お詫びに転生は穴だらけ




 目が覚める。一瞬夢かと思ったがどうやら違うようだ。


(ここが⋯異世界か?)


 どうやらここは森のようだ。なんというか神聖な領域のような感じの美しい場所である。目の前には湖がある。


「───綺麗⋯⋯ん?」


 なんとなく違和感を覚える。何かが違うような⋯?


「声⋯でしょうか⋯?」


 そういえば見た目が変わっているんだった。イケメンに生まれ変わって声も美声ってか?だがこの声は⋯


「⋯女性⋯ですよね?」


 なんか口調もおかしい気がする。丁寧というか何というか自分が思った言葉とは違う言葉が口から出てくる。違和感しかない。


「どういうことでしょう⋯?」


 そう思いながら自分の見た目を確認しようと湖を覗き込む。そこには黄金に輝く女神がいた。


「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯へ?」

 


 

 


















 





(どういうことだ⋯???)


 いやTSものとかよく見てたけど?え?なんでこんなことになってるん?


湖に映る自分を見ながら混乱した頭を整理する。


 白金のまるで輝いているように艷やかな髪、少しタレ目で優しそうな金色の瞳、世界一美しい見た目と言っても過言ではないレベルに整った顔だ。神様にお願いしたとおりだ。だが美少女である。胸はDくらいあるが垂れていたりはまったくなく、身長は150くらいだろうか?まるでゲームで作ったような完璧な身体をしている。年齢は表情のせいかどちらかというと幼く見え16歳くらいのようだ。


 とりあえずおっぱいを揉む。柔らかい。


 いや、そんなことをしている暇ではなかった。美少女になったがそれは問題ではない。いや大問題ではあるが今はおいておくべきだろう。

 

(これからどうしようか⋯?)


 まずはこの森から出ることを目的とするのがいいだろう。森の中で遭難して死亡なんてせっかく異世界に来たのに嫌すぎる。モンスターにも警戒したほうがいいだろうな⋯えーと、確か説明してくれたときに強欲の書の中におまけを入れておくみたいなこと言ってたよな⋯それと強欲の書は頭の中で念じるだけで使用できるとか⋯


 そう考えると目の前に強欲の書が出てきた。シンプルな黒色の分厚い辞書のような本だ。


 1ページ目には本の説明が書かれていた。


 強欲の書に記すことができるのは武器や防具など戦闘に使えるものや魔導具などのダンジョンで出てくるアイテムのみで素材などは入らないようだ。強欲の書の中にはレアリティがあり世界にどれだけ存在するか、その物の能力などで判断されるようでランクはN、R、SR、SSR、UR、LR、にわけられているらしい。オタクにとって分かりやすくて非常に助かる。


 本には聖光の盾とグレイプニルが記されていた。


 聖光の盾 

 レアリティ SSR

 属性 光

 複製不可


 グレイプニル

 レアリティ UR

 属性 氷

 複製不可

 

 上から2番目と3番目をくれるとは随分と奮発してくれたんではないだろうか?


 どうやって使うのかな?そう考えると頭の中に詠唱が浮かんでくる。


「我を護れ聖光の盾」


 そう言うが特に反応はない。結界系か?そう思いながら解除と唱えると身体が少しだけ光に包まれた。するといつの間にか全裸になっている。金色の刺繍がはいった白いローブを着ていたのだが脱いだ覚えはない。


 もう一度唱えるとローブが出てくる。つまり聖光の盾はこのローブということだろうか。というか俺ローブの中裸なのか⋯なんとなく変態になってしまったかのような気分だ。しかも詠唱が厨ニぽくて恥ずかしい。


 また思考が脱線してしまった。えーと、次はグレイプニルか。確かフェンリルを捕まえたやつだったっけ⋯?


「全てを貪れ。グレイプニル」


 そう唱えると黄金の鎖が地面から生えてくる。


「おぉー?」


 地面から生えた鎖はどうなるのかなぁと見てみると突然こちらに向かってきた。


「きゃっ!?」


 鎖は俺の後ろに向かう。なんで突然と思いながら女の子っぽい悲鳴が出たことに少し恥ずかしく思いながら振り向くとそこには今にも俺に噛み付こうとしている灰色の狼がいたのだ。


「えーと⋯」


 狼は黄金の鎖に拘束されてもがいている。鎖はまるで蛇のように狼に絡みついて離れない。なので答えは一つだった。


「⋯逃げましょう」


 俺は全力で狼に背を向けて走り出した。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ