私は昼間は一歩も外に出られない!
私は昼間は一歩も外に出られない!
太陽の光を浴びると体が焼けるように痛くなるから。
皮膚が爛れ水膨れになり、細胞が死んでいく。
まるで? 熱湯のお湯に浸かったて大やけどをするような
症状になってしまう。
私は子供の頃から、ずっとそうだった。
一番最初に気づいたのは? 母親が私を外で遊ばせていた時の事。
私の体に火傷のような跡がついていた事から、母親が私を連れて
病院にそのまま連れて行く。
そこで私は、“日光皮膚炎”という病気だと医師に告げられた。
それからというモノ、私の母親は私を外に出す事はなかった。
どうしても、外に出なくてはいけない時は紫外線を通さない服を
着せられて、真っ黒にしたカーフィルムの車に私を乗せて連れて
何処へでも行ってくれた。
学校は、母親が学校に行って校長の許可を取りリモート授業で
先生とワンツーマンで勉強を教えてもらう事ができた。
全て母親のおかげだと私は思っている。
何よりも私の事を考えてくれた母も、私が18歳の時に亡くなった。
それからは、父親と二人暮らしになったものの。
父親も私の事をちゃんと考えてくれる父親だったので。
私の病気の事も理解してくれていた。
昼間は一切、家から一歩も外に出れない私をいつも心配してくれて
いた父親は、私と父親が空いた時間にこまめに連絡を取り合う仲に
なっていたのだ。
私は夜間の高校に通い、大学も卒業できた。
夜でも仕事ができる仕事を探して、私も働いた。
でも? 私は自分の病気の事を周りの人達に言っていない為
凄く困る事もあった。
『明日、わたし休みだから一緒にお昼ご飯でも食べに行かない?』
『・・・あぁ、ごめん、明日のお昼は用事があるから、夜なら空い
てるんだけど?』
『そうなんだ、でも夜は彼とご飯食べに行くから、それなら仕方ないわね!』
『ホント、ごめんね。』
職場の人達から、遊びに行こうと誘われても、、、。
昼間は外に出れない!
だから、どうしても夜なら空いてるけどと言って断って
しまう事が、本当に相手に申し訳ないと思っている。
それが、毎回のように私が断るモノだから遂に誘われ
なくなってしまった。
私だって行きたくない訳じゃない!
ただ行けないのだ!
行きたくても行けない!
でも、私の病気の事は他の人達には知られたくない。
ただ気を遣われたくないだけ。
私は病気だけど、太陽の日差しを浴びれないだけで他に問題はない!
人は“病気”だと言うと、変に気を遣う。
それが嫌で、私は他の人に言わないだけなのだ。
誰かに、本当に私の気持ちを分かってほしい時は、私と同じ病気の
友達に会いに行く。
そうする事で、何とか私自身が保てると思っていた。
実際に、この病気になった人じゃないと私の気持ちは分からないと
ずっと思っていたからだ。
*
・・・でもあれから1年後。
初めて私は、本気で好きな男性ができた。
彼は私が働いているバイト先に入って来た男性だった。
真面目で、仕事熱心で、頼れる彼に私は恋心を抱く。
彼も私の事を好きになってくれた。
お互い好き同士になり、私と彼は付き合いはじめる。
でも? 最初の方は私は彼に自分の病気の事を言えずにいた。
彼と会う時は、いつも夕方からで私と会える時間は数時間だった。
私は父親と一緒に住んでおり、門限が夜の11時になっていたからだ。
彼も私に、門限があるならもっと早くに会いたいと言うが。
私はそうできなかった。
彼は次第に、私が他に好きな男か? 自分への気持ちが冷めているん
じゃないかと疑いはじめる。
私は遂に、彼に隠し通せないと思い本当の事を言った。
『・・・ずっと隠してることがあるの、ごめんね。』
『えぇ!?』
『実は皆に内緒にしてる事があって。』
『・・・何? まさか!? 俺と別れたいとか?』
『違うよ! 私ね、日光皮膚炎っていう病気なの!
太陽の日差しを浴びれないのよ! だから昼間には会えなかったの。』
『・・・うん、なーんだ! そんな事だったの?』
『えぇ!?』
『それなら、俺が家に行けばいい話だろう!』
『・・・ううん。』
『なんで、ずっと黙ってたんだよ! 他に好きな男がいるかと思って
心配して損したよ!』
『・・・ご、ごめん、』
『病気だと分かれば、他にも方法はあるはずだ! 二人で会える方法
を探して行こうよ!』
『うん!』
彼に私の病気の事を話せて良かった。
彼は前向きに、私の病気の事を受け止めてくれた。
私は周りの人達に恵まれている。
ちゃんと私から話せば、理解してくれると思った。
この際、私は職場の仲がいい人達に私の病気の話をしたら?
ちゃんと理解してくれた。
何故? 今まで私は自分の病気の事を隠していたのだろう。
今は、私の大事な人達に私の病気の事を分かってもらえて幸せだ。
皆が私にほんの少しだけ気を遣って接してくれるだけで今までの
私の生活から抜け出せた。
【ありがとう、皆】
最後までお読みいただきありがとうございます。




