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PLOT OF WIZARD  作者: O2
19/25

- monologue -

物心ついた頃から一度も離れたことが無かった故郷を離れ、旅を始めたきっかけは、父の失踪だった。


全くの着のみ着のままで、下準備も何も無いまま、ただ闇雲に村を飛び出た。すぐに父が見つかると踏んでいて、

遠出するだろうことなど頭の片隅にも無かったからだ。それは、自分を連れ戻そうと後を追ってきたテルルも

同じだった。

これほど先が見えない…『終わり』があるのかさえ分からない長旅になろうとは、当初は誰も想像していなかった。


父の足取りを追い、次第に父が消えた理由を探し求めるようになり、それはまたやがて別の目的へと形を変え…

そんな風に、背中は絶えず何かに後押しされ続けていった。

既に、立ち止まることなど出来ない状況にまで、足を踏み入れてしまっていたのだ。


旅に出なかったら…父を追わなければ、今頃自分はどうなっていただろうかと、ぼんやり物思いにふけるとふと、

そんな思いが過ることがある。


苦しい。逃げたい。どうして“自分”なのか――



 …辛いだろうけど、それは持って生まれたあなたの力なの。あなた自身なの…


こんな力、おれは要らない


 …身捨てては駄目よ。あなたの元を離れれば、力は暴走してしまうわ…


そんなこと言ったって、全然おれの言うことなんて聞きやしないじゃんか


 …焦らずに、じっくり付き合えばいいの。最後は必ず、『器』であるあなたを守るから。委ねていればいい…

 でもかといって、支配されてはいけないわ。あなた自身が喰われてしまうから…


そんな難しいこと、おれには出来ないよ


 …決めつけないで。『選ばれた者』と思う必要は無いけど、相性が良いからこそ、あなたに備わったものなの

 だから。だから、これだけは守ってね…


何?


 …あなたの持つ力は、決して誰かに利用されてはならないわ。あなたの意志で、あなたのために…あなたの思う

 誰かのために使うこと…


おれの意志で…


 …あなたの力も、きっとそう望んでいるはずよ。だから、お願いね…


……



次回更新予定日…2010/11/1

…なんとも薄っぺらくて、申し訳ありません…

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