戦禍の華 ――内気な女子大生の生存戦略――
コロナ禍でリモート授業を強いられる女子大生の夏生。オタク体質でだらだらと部屋で過ごすことに平気な彼女は、コロナ禍でも大きなストレスを感じることは少なかった。セフレがいる彼女は、友人にはリア充と羨ましがられているが、そんな実感はない。むしろ、部活動のできないセフレが亭主面をすることに不満を覚えていた。何よりの課題は、迫る就活だ。それらが悪夢を見る理由かもしれないと考えていた。
緊急事態宣言が出て移動自粛が要求される中、田舎に住む祖母が亡くなった。夏生にとって彼女は疎遠な存在だが、謎の人物でもあった。彼女は、夏生が源義経の血を引いていると言うし、5人の子供がいるのに夫の影がない。彼女の子供たちもその事には触れようとしなかった。
緊急事態宣言が解除され、墓参りに向かった夏生は、祖母が大切にしていた道祖神を知り、その声を聞く。そうして祖母にまつわる謎を解こうと考えた。そうした夏生を、現地で知り合った春奈や倫也といった友人が助けてもくれた。
夏生は道祖神を通じて平安末期、騒乱の渦に巻き込まれた静御前や、太平洋戦争の影響を受けた祖母の苦難の人生を追体験する。そうして道祖神と祖母にまつわる謎を解き、人間として強くなる。
東京に戻った夏生は、コロナ禍での就活と、確固とした生き方を求めて動き出すのだった。
緊急事態宣言が出て移動自粛が要求される中、田舎に住む祖母が亡くなった。夏生にとって彼女は疎遠な存在だが、謎の人物でもあった。彼女は、夏生が源義経の血を引いていると言うし、5人の子供がいるのに夫の影がない。彼女の子供たちもその事には触れようとしなかった。
緊急事態宣言が解除され、墓参りに向かった夏生は、祖母が大切にしていた道祖神を知り、その声を聞く。そうして祖母にまつわる謎を解こうと考えた。そうした夏生を、現地で知り合った春奈や倫也といった友人が助けてもくれた。
夏生は道祖神を通じて平安末期、騒乱の渦に巻き込まれた静御前や、太平洋戦争の影響を受けた祖母の苦難の人生を追体験する。そうして道祖神と祖母にまつわる謎を解き、人間として強くなる。
東京に戻った夏生は、コロナ禍での就活と、確固とした生き方を求めて動き出すのだった。
1 赤い海に溺れる
2021/05/14 08:00
(改)
2 丸い道祖神
2021/05/15 10:34
(改)
3 絡み合う意識
2021/05/16 15:40
4 縁
2021/05/17 11:32
5 貴族の時代の終わりに
2021/05/19 12:00
6 旅の空、勝蔵と西行
2021/05/20 11:01
7 戦渦の彼女
2021/05/22 14:50
8 シュールな世界
2021/05/23 14:34