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柚科葉槻の怪談噺。  作者: 柚科葉槻
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会社の上長から聞いた話。

 群馬県のとある神社へ友達と五人で向かった。

 肝試しであるが、信心深いという彼は「お参り」という意識も持っていた。

 吊り橋を渡り、鳥居を潜る。本殿へ参拝し、引き返す。特に変なことが発生するわけでもなく、乗ってきた車まで戻って来た。

 「何ともなかったな!」とゲラゲラと笑いながら、車を発進させた時だった。

 一人の友人が、酷い頭痛に襲われた。聞けばその友人は本殿からの帰り道、ふざけて鳥居を潜らなかったのだという。

 急いで来た道を戻り、鳥居を潜らせた。そうしたらピタリとその酷い頭痛が治まったのだという。


 「リアルな話」と、上長は念を押した。

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