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千年の姫君
「お迎えにあがりました。ー姫。」
そう言って現れたのは、美しい金色の髪の青年でしたー。
………………は?
うん?ヒメ?
私はついに頭がおかしくなったのか?
私は上村 さや。
地球という惑星に生まれた日本人のごくごく普通の中学二年生ーのはずですが?
うん。とりあえずあれだ。
「えっと…多分間違いです。」
すると青年は「何冗談を。」というように笑って
「姫まだ自覚のないようですね。まぁ無理もありません。」
すると青年は私をいきなり抱きしめて来てー
「ぎゃゃゃゃゃゃー!」
という叫び声をあげる前に口を抑えられ
「少し黙って目を閉じて頂けたら嬉しいです。ー姫。」
だから姫ってなんですかー!?
と言いたいのを抑えて取りあえず言う通りにすることにした。
次の瞬間唐突に眠気に襲われたー。
おいおい待て待てここで寝るか?
しかし私が睡魔に打ち勝つことはない。
寝てしまった。
これが全ての始まり。