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短編集 冬花火

ライオンの声

作者: 春風 月葉

 あの子はいじめっ子、鋭利な言葉で人の心を傷つける。

 あの子の生き方はライオンに似ている。

 広く轟く咆哮で、自分の力を誇示している。

 でも、本当は少し臆病で、近くに敵が来ることを恐れている。

 だから必死に叫んでる。

 私は強いと、私はここにいると。

 あの子もきっと一匹の獅子なのだろう。

 そんなことを思った時、怖くて憎たらしかったあの子の顔はひどく弱いものに見えた。

 私達のライオンは今日も虚しい咆哮をあげていた。

 私は遠目にライオンを観る。

 その姿は孤高ではなく、孤独のように思えた。

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