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プロローグ

 初めまして、城峯です。拙くて下手な文章かも知れませんが、暇潰しに読んで戴ければ幸いです。今回からよろしくお願いします。

 僕の学校生活は、特に可もなく不可もない。所謂、普通の学校生活を贈っていた。


 クラスカーストで僕はオタクという部類にも入るが、リア充という青春を謳歌する面子とも、わりと仲が良好である。


 部活も中学の頃は運動部に所属していたし、成績は中の下だが頑張って勉強をすればそれなりの点数はだせた。


 家庭の方では両親は共働きだが、僕は一人で自炊も洗濯も小学生の頃からしてきたので、苦ではなかった。家族との仲も悪くなく、普通に暮らしてきている。


 ここまでの話を聞くと、僕自信は何不自由もなく幸せな暮らしを贈れている。


 辛い過去を持つ悲劇の主人公とか、普段は冴えないけどいざとなったら頼りになるヒーローとか、某国から派遣されたエリートとか、俺TUEEEEEE系のハーレムラノベ物とか、そんな色の付いた人生でもなく……。


 そう、僕は普通なのだ。余りにもキャラが立たない、『クラスに一人はいる生徒A』、それが僕だった。


 因みに先程の例えは、僕のクラスに在籍しているとある人達を伏せて紹介しました(苦笑)。


 ……さて、こんな地味面の情けないモノローグを何時までも見せてる訳にはいかないよね。


 先ず始めに、現在僕がどの様な状況に置かれているか、ざっくりとだが自己紹介も兼ねて説明しようか。


 僕が今通っている高校は、M県の某市内地にある私立羅神学園という学校だ。……若干中二病臭い学校名なのはどうにかならないかな。


 最初に紹介するのは、櫻坂(おうさか)ひばり。髪はウェーブのかかったショートで、灰色寄りの白髪である。背は平均より少し小さいが、スタイルはそこら辺の女子よりはいい方で、胸も少し大きい。そして何処か小動物を感じさせる容姿が、男子に人気のあるポイントでもある。だが男子に人気があるが故に、常日頃からイジメにあっている。……時々彼女から押し潰されそうなくらいの闇を感じてしまうのは、果たして気のせいなのだろうか。


 二番目を飾るのは、斎藤迅(さいとうじん)。この人の容姿は、黒髪七三分けでそこら辺のダ○ソーでも売ってるような安い丸眼鏡を掛けている。いかにも僕より地味だし冴えないと思ってしまうが、侮るなかれ。こいつの真の姿はスーパーヒーローで、その知名度は学校だけに留まらず、全国に広まる程の人気っぷりだ。……彼の活躍は今回は割愛させて頂きます。まだ他の人がいるからね。


 三人目は、セリーナ・北條(ほうじょう)。プラチナ寄りの金髪でサイドポニーが特徴的な女子だ。日本人とアメリカ人のハーフで、背が165cmと女子にしては高く、スレンダーだがメリハリのある体型に誰しもが目を奪われる程の美人である。彼女については分からない事が多く、皆が知ってるのは去年の冬に留学してきて、時々バックから銃器や暗器などを見た等の噂くらいだ。


 そして最後が、橘悠哦(たちばなゆいが)。顔が整っていて、髪も茶髪で少女漫画にでも出てきそうなゆるふわヘア。身体は細いがしっかりと筋肉が締まっていて、漫画とかゲームに出てきそうなファンタジー要素溢れる剣を腰に掛けてる鞘に収めている。彼の周りにはいつも複数の可愛い女子が居て、もう見飽きたというくらい彼の取り合いの喧嘩をしている。その場を治めるのも彼の仕事である。彼は永きに渡る戦いに終止符を討つ為に、人類を脅かす敵と戦っているらしい。


 さて、これで自己紹介も全部終わったことだし、もう終わっても……。ごめんなさい、そうだよね。まだ肝心の名前を教えてなかったね。


 それじゃあ教えるね。一度しか言わないからよく聞いてね?


 僕の名前は、叶多亞岐(かなたあき)。さっきも言った通りで、可もなく不可もない普通の人生を贈っています。この学校には、変わった人達が多いけど、いつも通りの日常を過ごしていくんだなと思いながら、僕は校門に足を踏み出した。


 四月十二日月曜日午前八時。この日この時間から、僕の普通で華やかではない……。


 情けない僕の青春が始まろうとしていた。

 次回から本編に入ります。これからよろしくお願いします。

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