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神鳴寮  作者: MASA
24/24

退院当日神鳴寮にて

子猫も無事に退院し、新しい住民が増えた神鳴寮は少しずつ変わり始めていた。

「で、何で距離が開いてんのよ。」

「異性として意識し始めてお互いに気まずいんだろ」

「それって中学生だよね。」

「お互い、今までが今までだったから、それは仕方ないだろ、それに何より晴れて、恋人になったんだ純粋には恥ずかしいんだろ。今日学校でも視線きつかったしな。」

「というか今までも十分いちゃいちゃしてたよね、それこそ普通じゃないくらい」

「というかこのぎこちなさの原因は、、、」

全員が一方向を凝視する

「え、あたし?どうしよう、昴、私のせいで二人の仲が険悪なんだって。」

退院してきたら知った驚きの事実、大和の母親と妹の昴が、この神鳴寮で止まっていた事実。やまとの母親は大和から想像できる母親像とはかなり違っており、そして妹もまた、大和の妹とは想像できない感じだ。そしてこの数日彼女らがここに住み着いたことにより、大和を見る目がみんな変わってしまっていた。約一命を除いて

「でも、ホントあれだな、ああいうの見てると邪魔したくなるな」

そう、この男だけは相変わらずだ。唯一変わった事と言えば潤を誤解から追い詰めた事を本気で反省している節があり、潤は雀と同等にと湊には少しだけ自分を抑え接し方が優しくなったことくらいだ。

「親権代理人を笠にきて邪魔してぇ」

「もしかして銀さ雀の事好きなの、いや、見た感じ、もしかしなくてもか」

「俺は邪魔したいだけだ。

それで悶絶して苦しむ大和が見たいだけだ。そういう意味では大和の方なのか」

「いや、そんなんきかれてもしらんがな」

「銀君ダメだからね、雀ちゃんはウチの子になるんだから手を出しちゃ。それこそ手を出したら湯堂」

「はっ」

「お仕置きだからね。」

「うっす、了解っす。」

大和はいつも通りに生活しようとするがどうもみんなの視線が気になってしまう。

そして雀も同様で、二人はまともに目も合わせられない状況だ。

「まぁ、とは言え確かにそのとおりね、私も仕事があるし、昴もそろそろ学校があるしね。帰ろっか、それではみなさん、お騒がせしました。ああ、それと大和」

「なんですか」

「なによ、なんでそんなに怒っているの?は、まさかお母さんが帰ってしまうのがそんなに寂しいの、かわいい子ね、でもあなたにはもう雀ちゃんがいるんだし、いい加減母親離れしないとだめよ。」

「誰がいつ、そんなことを言いましたか!昴もお母さんに好き勝手にさせないでくれよ。」

「え、だって面白いじゃん、兄ちゃんのこんな顔、家じゃ絶対見れないし、はい笑って」

「、、、すごいな、俺並みに自然体でイラつかせるなんて、できる、、、」

「銀さんいいから黙ってて、銀さんまで入るといくら大和君でも処理しきれないから」

「で、用件は何ですか?」

「あぁ、あの毎月一回必ず実家に帰ってくるようにといったあれ撤回します。」

「それじゃ、帰らなくても」

「えぇ、構わないわ、その代わり、私がこっちに来るから」

「は?」

「だって、大和家に帰ってきても部屋にいるかずっとつまらなそうな顔しているかじゃない。あれ雀さんに会えなくてイライラしていたのね。」

「ち、違うそういう訳じゃなくて、、」

雀も大和も顔を赤くする。雀は今にも逃げ出しそうな勢いだ。

その場にいる全員が病院でもこんな感じだったのだろうと同情の目で見つめる

「まぁ、まぁ、こっちの方が楽しそうだし、それかうちに来るなら必ず雀さん連れてきなさい。お父さんにも紹介したいし、、

あ、そうだなんなら、雀さんご両親はお亡くなりになられているっていうし、

うちに来る?どっちにしろそのうち結婚するんでしょ。」

「もう、いいから!帰って、」

大和は母親の背中を押し、家の外に追い出そうとする。

「あぁ、それとあなたが戻ってくる前に箪笥の中のエッチな本は処分しましたから、

貴方には雀ちゃんがいるわけだし、確かに雀ちゃんに似ていましたけど、あぁ、言う絵の架空の女の子に欲情する様では駄目ですよ、それじゃまた」

「帰れ!!!もう二度と来るな!!!」

「やまと君、、、」

どんな本だったのか気にはなるが、雀を含めた3人が冷たい目で見る。

大貴や千里だったら納得し特に問題もないが、大和は清潔なイメージがあり過ぎて、要は大和君は他の男の子とは違うという認識だった為、その幻想が砕かれ衝撃を受けている。

大貴と、千里は銀もそういうものを持っていたことを知り、今まで以上に仲間意識がでてくる。

嵐のように現れた大和家の人たちは。去り際もまた嵐のように去っていった。

やっと帰って一安心したところで、銀が大和を誰もいない方へ手招きする。

「なんですか?」

「大和、こういう言い方をするのは何だが、お前の母親、中々の俗物だな」

「、、、、もしかして母さん、銀にも何か?」

嫌な予感しかしない、聞きたくないが、聞かないと後々傷が広がりそうな気がする。

「いや、何かというか、事後報告。お前の部屋のベットをキングサイズに変更しようとしたらから止めた。あとお前に渡してるけど足りないだろうからってドン引きする量おいていったぞ。」

「おいていったって、、、」

大和は入院中の事を思い出す・

「結婚する前は必ず使えって、あの箱、あれがそう。他にもなんかいろんな、そのなんだ、大和、流石にこれに関しては俺もドン引きだ。」

銀が本気で大和の母親に引いている。

「お前、大変だな。」

「まさか、銀と意見が完全に一致する事があるとは、、、、あのちなみに銀自身にも何かしてきたんじゃないんですか」

心当たりがあるのか、露骨に嫌な顔をする。

「別に、、」

「銀、お互いの平和のためにもここは協力しませんか」

「いいだろう、ここは致し方ない。あの人に関しては俺の想定外だ、あまりに行動が読めなさすぎる。俗物であることは確かだが、それに加えて、」

「いいですよ。普通じゃないのは分かっています。それに実害が出ています。人の母親だからと言って遠慮する必要はありません。」

「ならばよし、では明日にでも、第二次遠征に備えての対策だ。現在4つほど策を閑雅ている有効なものがあるか判断してくれ、」

「、、、、、そういえば、俺どうしても気になっている事があるんだけどさ、」

「何だ。」

「この話って主人公俺だよな。」

「あ?当たり前だろ、今回誰が一番得をして、誰が一番成長したか、10代主人公なら、当然成長ものじゃないと駄目だろ。」

「いや、なんかさ、俺結構恥ずかしかったりするの多いじゃん。これ、主人公、銀じゃん」

「、、、俺はこんな、ぽっと出の母親に全部持っていかれて、部屋の隅でホモな感じ出しながら、間抜けな男同士の会話で終わるような話で番を張る気はない。

俺がやるならもっと、バイオレスで、ダークな感じで、悲劇的なものがいい。

というか銀、お前メタ発言2度目だぞ。」

「いや、なんかさこの終わり方は納得いかないっていうか、せめて俺が主人公なら、最後くらい、そのキスくらいあっても良かったんじゃないかって。」

「それはあれば、各人各々想像すればいいじゃないかな、的な?」

「だいたい俺最初でてないし、途中も俺でてないところあるよね。」

「そういえば俺はずっと出てたよな。」

「だろ?だいたい銀はコミュ障なのに、ずっと誰かと一緒にいたよね。設定守れよ」

「俺はコミュニケーションをとるのが苦手なんじゃない。

取る気がないだけだ。それにたぶんあれだ。俺がいないトラブルが起きないから、

お前らだけだと、ずっと仲いいじゃん。下手すりゃ居間で、全編、喋ってる可能性もあるだろ。」

「はぁ、俺、結構かっこいい設定だったはずなんだけどな~、最初だけじゃん」

「お前人に髪型変えんなつっといて、性格変えんなよ。」

「それ、俺のせいなの、、、なんかごめん。」


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